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threads (スレッズ)というSNSを7月6日にMeta(旧Facebook)がリリースします。
InstagramやFacebookと連携できるということで話題になっています。果たしてこれはTwitterのライバルになり得るのでしょうか? 今回は、 threadsの特徴やメリット、デメリットを徹底分析してみました。
目次
1. threadsとはどんなサービスか
threadsとは、Metaが開発した新しいテキストベースのSNSです。App Storeで7月6日から配信予定となっております。予定では、日本語や英語を含む31言語に対応しています。
threadsでは、コミュニティが集まって関心のあるトピックから次のトレンドまで何でも話し合えます。興味や関心のジャンルが何であれ、お気に入りのクリエイターや自分と同じ趣味や関心を持つ人をフォローし直接つながることができます。また、自分の熱心なファンを増やすこともできます。そのため、世界に向けて自分のアイデアや意見、クリエイティビティを発信することもできます。
threadsはInstagramと密接な関係にあります。アカウント情報はInstagramと同期しております。そのため、Instagramでフォローしている人を threadsでも自動的にフォローするように設定することもできます。しかし、 threads自体は独立したアプリです。そのため、Instagramで誰かをフォローしても threadsでもその人をフォローするとは限りません。
2. threadsのメリットは何か
threadsのメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
2-1 Instagramのユーザーがスムーズに利用できる
まず、Instagramのユーザーがスムーズに利用できるという点は、大きなメリットです。Instagramは世界で最も人気のあるSNSの一つです。日本でも月間アクティブユーザー数は約4000万人に達しています。そのため、 threadsでは、一からコミュニティを作り直すのではなく、既存のInstagramのサークルを最初からそこに持っていくことができます。また、Instagramと連携することで、写真や動画などのビジュアルコンテンツも簡単に共有できます。
2-2 テキストベースで情報発信や交流がしやすい
次に、テキストベースで情報発信や交流がしやすいという点もメリットです。 threadsはTwitterに似た仕組みを持っております。短い文章で自分の考えや感想を投稿したり、他のユーザーとコメントや再投稿でやりとりしたりできます。これは、文字数制限や画像添付などの制約があるInstagramよりも自由度が高いです。そのため、より深いコミュニケーションが可能です。
2-3 投稿に対する返信を制限することができる
また、 threadsでは、投稿に対する返信のできる人を制限できます。これは、不要なコメントや荒らしを防ぐための機能です。
2-4 31言語に対応しているので、多言語のコミュニケーションが可能
さらに、threadsは31言語に対応しています。そのため、多言語のコミュニケーションが可能という点もメリットです。 threadsでは、日本語や英語だけでなく、イタリア語やインドネシア語など様々な言語で投稿やコメントができます。これは、海外のクリエイターやファンとつながったり、異文化交流をしたりするチャンスです。また、 threadsでは、自動翻訳機能も提供される予定だという噂もあります。これは、言葉の壁を乗り越えてコミュニケーションを楽しめる機能です。
3. threadsのデメリットは何か
threadsのデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
3-1 Twitterと比べて差別化が弱い
まず、Twitterと比べて差別化が弱いという点は、デメリットです。 threadsはTwitterに似た仕組みを持っています。そのため、テキストベースで情報発信や交流ができるという点では同じです。しかし、 threadsがTwitterに対して優れている点は、Instagramとの連携や多言語対応くらいです。それ以外は目立った特徴がありません。Twitterは既に世界で3億人以上のユーザーを持っています。政治や芸能、スポーツなど様々な分野で影響力を持っています。そのため、 threadsがTwitterのユーザーを奪うのは難しいでしょう。
3-2 Meta社のプライバシー問題への不信感
次に、Meta社のプライバシー問題への不信感という点もデメリットです。 threadsはMeta社が開発したアプリです。Instagramとも連携しています。しかし、Meta社は過去にFacebookやWhatsAppなどのプラットフォームでユーザーの個人情報を不適切に扱ったり、流出させたりしたことが何度もあり 、多くの批判を受けています。
そのため、 threadsでもユーザーのプライバシーが保護されるかどうか不安に感じる人も多いでしょう。また、 threadsでは、自分の投稿やコメントをMeta社が分析したり、広告に利用したりする可能性もあります。これは、ユーザーの自由な発言やコミュニケーションを制限する要因になります。
3-3 日本市場への浸透力が低い
さらに、日本市場への浸透力が低いという点もデメリットです。 threadsは日本語に対応していますが、それだけでは日本のユーザーを引き付けるのは難しいでしょう。日本では、Twitterが非常に人気があります。個人だけでなく公的機関や企業も積極的に利用しています。また、天災や事件などの緊急時にもTwitterがインフラのように使われております。多くの人が最新の情報を得るためにTwitterを見ています。そのような習慣や文化ができている中で、 threadsが日本市場に浸透するのは正直無謀だと思います。
まとめ
threadsとはMeta社が開発した新しいテキストベースのSNSです。Instagramと連携できることや多言語対応であることなどがメリットです。しかし、Twitterと比べて差別化が弱いことやMeta社のプライバシー問題への不信感などがデメリットです。
「Threads」はどのようなサービスになるのか次第になるかと思いますが、私は正直、Twitterが無くならない限り、覇権を取るのは難しいのではと思います。日本では、個人が発信するだけでなく、公的機関がインフラのようにすでに使っております。天災が起きた際も一番最初にみるのはTwitterだという人も多くいます。そのような習慣・文化ができている中で、次期Twitterを狙うのは正直無謀だなと思います。