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lineは日本で最も利用されているメッセージアプリです。ですが、その反面、詐欺やアカウント乗っ取りの被害も多く発生しています。特にline内で誘導される詐欺は、知り合いや友人を装って送られてくるメッセージに注意が必要です。この記事では、line内で誘導される詐欺の手口と対策について解説します。
目次
1. line内で誘導される詐欺とは
line内で誘導される詐欺とは、lineのメッセージやグループトークで不審なURLやQRコードが送られてきて、それにアクセスすると個人情報や金銭をだまし取られる詐欺のことです。line内で誘導される詐欺には以下のような種類があります。
- フィッシング詐欺
企業や団体を装って送られてくるメッセージです。偽のログイン画面や懸賞サイトに誘導し、アカウント情報やクレジットカード情報などを盗む詐欺です。 - なりすまし詐欺
友人や知り合いを装って送られてくるメッセージです。マネーカードや電子マネーの購入を依頼したり、投資や副業の話を持ちかけたりする詐欺です。 - lineビジネス詐欺
line公式アカウントや有名人を装って送られてくるメッセージです。高額な報酬が得られるといううまい話に乗せて、初期費用やポイント購入などを要求する詐欺です。 - キャンペーン詐欺
line Payの名前を使って送られてくるメッセージです。キャンペーンに当選したという嘘をついて、個人情報や金銭をだまし取る詐欺です。
これらの詐欺は、lineアカウントが乗っ取られた場合や、外部サイトから不正にアドレス帳を取得された場合に発生する可能性があります。また、lineのやりとりは他のSNSに比べてレスポンスが早いためです。そのため、相手の正体を確認する前に誘導されてしまうこともあります。
2. line内で誘導される詐欺の見分け方
line内で誘導される詐欺は、以下のような特徴があります。これらの特徴に当てはまるメッセージが届いたら、注意してください。
本物っぽく偽装された送信元
企業や団体、友人や知り合いなどを装って送られてきますが、公式マークやプロフィール画像、名前などに違和感がある場合があります。
「緊急」「安全」などの言葉で焦らせる
「今すぐアクセスしないとアカウントが停止される」「lineからの安全確認です」などといったメッセージで、判断力を鈍らせることがあります。
「それっぽい」URL文字列
lineや企業の名前を含んだURLを送ってきますが、実際には偽のサイトに誘導するURLです。URLの先頭に「https://」があっても安全とは限りません。
実際の関係と不釣り合いな接し方
友人や知り合いを装って送られてきますが、普段と違う口調や話題、頼み事などがある場合があります。
日本語におかしなところがある
機械翻訳や外国人が書いたメッセージを使っている場合があります。文法や表現に間違いや不自然さがある場合があります。
個人情報を聞いてくる
アカウント情報やクレジットカード情報などを入力させようとしてきます。lineからログインを促すメールやメッセージは送られてきません。
怪しいURLまたはQRコードに誘導してくる
偽のログイン画面や懸賞サイトなどにアクセスさせようとしてきます。URLやQRコードは踏まないようにしましょう。
3. line内で誘導される詐欺に遭わないための対策
line内で誘導される詐欺に遭わないためには、以下のような対策を取りましょう。
パスワードは単純な文字列を使用しない
パスワードは大文字・小文字・数字・記号などを組み合わせた複雑なものにしましょう。また、定期的に変更することもおすすめです。
パスワードは使い回さない
他のサービスで同じパスワードを使用していると、一つのサービスでパスワードが漏れた場合に他のサービスも乗っ取られる可能性があります。パスワードはサービスごとに異なるものにしましょう。
二要素認証(二段階認証)を有効にする
二要素認証(二段階認証)とは、パスワード以外にも電話番号やメールアドレスなどを使って本人確認を行う機能です。lineではこの機能を有効にすることで、不正なログインを防ぐことができます。lineアプリ画面内の左下の「ホーム」>右上の「設定(歯車マーク)」>「アカウント」>「ログイン許可設定」から設定できます。
疑わしいメッセージには反応しない
企業や団体、友人や知り合いなどを装ったメッセージが届いても、すぐに信用しないようにしましょう。URLやQRコードは踏まないことが大切です。また、友人からのメッセージで何かおかしいと感じたら、電話などで直接本人に確認してみましょう。
通報する
line内で誘導される詐欺のメッセージが届いた場合は、送信元のアカウントを通報することができます。トーク画面から通報したいトークを選択し、メッセージを長押しして「通報」>「該当する理由を選択」>「同意して送信」から通報できます。
4. line内で誘導される詐欺に遭ってしまった場合の対処法
line内で誘導される詐欺に遭ってしまった場合は、以下のような対処法があります。
- アカウント情報や個人情報を入力してしまった場合
流出した可能性のある情報の種類に応じて、パスワードの変更や二要素認証の設定、クレジットカード会社や銀行への連絡などを行ってください。また、金銭的な被害にあった場合は警察に被害届を提出してください。 - アカウントが乗っ取られてしまった場合
ログインできる場合は、ログイン中の端末を確認して不審な端末をログアウトさせてください。ログインできない場合は、lineカスタマーサポートに問い合わせてください。
まとめ
line内で誘導される詐わかは、知り合いや友人を装って送られてくるメッセージに注意が必要です。URLやQRコードは踏まないようにしましょう。また、パスワードや二要素認証などのセキュリティ対策も忘れずに行ってください。もし詐欺に遭ってしまった場合は、速やかに対処法を実行してください。