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Twitterの共同創業者であるジャック・ドーシー氏が発案した新たな分散型SNSプロジェクト「Bluesky」。
2023年1月にiOSとAndroid向けのアプリの配信が開始され、話題を集めています。BlueskyとはどんなSNSなのでしょうか?Twitterと何が違うのでしょうか?この記事では、Blueskyの概要や特徴、今後の展望について解説します。
目次
1. Blueskyとは?
Blueskyとは、2019年に発表されたTwitterの共同創業者であるジャック・ドーシー氏らが発案した新たな分散型SNSプロジェクトです。Twitter社内プロジェクトとして組織されました。その後、2021年8月に分社、その後完全にTwitterから独立しました。2023年1月にiOSとAndroid向けのアプリの配信が開始されました。
Blueskyは分散型SNSと呼ばれる種類のSNSです。中央集権的なサーバーが存在しないのが特徴です。ユーザーが情報の投稿・収集・共有などができること。また、それぞれ独自のサーバーを持っています。それら複数のサーバーが協調しあって一つのSNSを構成するサービスです。このように、ユーザーが自分のデータを自由に管理できるSNSは、プライバシーやセキュリティ、モデレーションなどの面でメリットがあります。
1-1.新しい通信プロトコルAT Protocol(Authenticated Transport Protocol)とは?
Blueskyでは、新しい通信プロトコルであるAT Protocol(Authenticated Transport Protocol)を開発してます。これがBlueskyの基盤になっています。AT Protocolは特定のSNSプラットフォームの基盤となるプロトコルではありません。ユーザーが公開したコンテンツをAT Protocolを採用しているあらゆるプラットフォームで利用できるようにするプロトコルです。つまり、BlueskyはTwitterや他のSNSと相互運用性があり、ユーザーは自分のデータを自由に移動させることができます。
2. Blueskyの特徴
BlueskyはTwitterと非常に似たUIや操作感を持っています。投稿(Post)、タイムライン(Feed)、リツイート(Repost)、引用リツイート(Quote Post)などの機能もあります。しかし、BlueskyにはTwitterにはないいくつかの特徴もあります。
2-1. Blueskyのサードパーティ製アプリへの対応
Blueskyでは、ユーザーは自由にタイムラインのアルゴリズムを改変し独自のアプリを作成できます。これは、Twitterがサードパーティ製アプリを禁止したことへの対抗策でもあります。Blueskyでは、ユーザーは自分好みのアプリや機能を選択できるようになります。
2-2.Blueskyのハッシュタグや認証マークへの対応
Blueskyでは現在、ハッシュタグや認証マークといった機能は提供されていません。これは、ジャック・ドーシー氏が過去に関係しています。当時、風説の流布や不平等なコミュニケーションにつながるこれらの機能への危険性を指摘していたためです。Blueskyでは、ユーザー同士が平等に意見交換できる環境を目指しています。
3. Blueskyの今後
Blueskyはまだβ版です。招待制であるため誰でも使用できる状態ではありません。また日本語対応もされていません。しかし、Blueskyは分散型SNSの金字塔になれる可能性があると感じています。なぜなら、
- Twitter創業者であるジャック・ドーシー氏が太鼓判を押して出資しているSNSだから
- Twitterから無駄を削ぎ落として洗練されたUIを持っているから
- Twitterや他のSNSと相互運用性があり。ユーザーが自分のデータを自由に移動させることができるから
以上の理由からです。一日も早く招待制や言語対応などの問題が解決されて、Blueskyがより多くの人々に使われることを期待しています。
4. Blueskyを使ってみよう
Blueskyを使ってみたい方はどうすれば良いでしょうか?現在は招待制であるため、招待コードを入手する必要があります。招待コードは以下の方法で入手することが可能です。
- Bluesky公式サイトからウェイトリストに登録する(一番オススメ)
- 既存ユーザーから招待コードをもらう
- SNSやブログなどで招待コードを探す
招待コードを入手したら、App StoreまたはGoogle Playからアプリをダウンロードします。その後、アカウント作成手順 に従って登録します。登録後はすぐに投稿やフォローなどが可能です。
Blueskyはまだ完成度が低く不安定な部分もあります。ですが、今後さらに改善されていくことでしょう。分散型SNSという新しい形態に興味がある方はぜひ試してみてください。
まとめ
BlueskyはTwitterと非常に似ています。分散型SNSという新しい形態を採用しており、プライバシーやセキュリティ、相互運用性などに優れています。今後さらに発展していく可能性も高く、注目すべきSNSだと思います。この記事が皆さんの参考になれば幸いです。