この記事はおよそ 9分2秒で読めます。
fx という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。fxには様々なリスクが伴います。
中には、詐欺まがいの取引所やコピートレードを利用。多くの人々から資金を騙し取るという事件も発生しています。
今回は、2023年7月に発覚した、fxfairとアサシンfxという海外fx業者に関する大規模な詐欺事件について、詳しく解説していきます。
※本記事は、以下記事の続報をまとめたものになります。
目次
1.fx fairとアサシンfxとは？
fx fairとアサシンfxは、セントビンセント・グレナディーン諸島に登録されている海外fx業者です。日本では2021年からサービスを開始しました。
fxfairは、元々fxBeyondというブランド名で運営されていました。その後、2022年10月からfxfairに変更されました。
アサシンfxは、2020年12月に創業。2021年3月から日本でのサービスを開始しました。
両社ともに、最大レバレッジが高く、豪華なボーナスや入出金スピードなどに魅力があるように見える海外fx業者です。しかし、実際には金融庁の登録許可を得ておらず、日本でのサービスは違法です。
2.fx fairとアサシンfx事件の概要
fx fairとアサシンfx事件が発覚したのは、2023年7月3日のことでした。この日、アサシンfxでコピートレードを提供していた自称プロトレーダーたちが一斉に不可解な取引を開始しました。
コピートレードとは、他人の取引を自動的に真似する仕組みです。コピートレードを利用する場合、自分で取引をする必要がありません。そのためプロトレーダーの成績に応じて利益が得られるというメリットがあります。
しかし、この日のコピートレードでは、プロトレーダーたちが異常なロット数や通貨ペアでポジションを持ち続けました。そのため、多くの参加者が強制ロスカットされて資金を全て失ってしまいました。
ロスカットとは、証拠金維持率が一定以下になった場合に強制的にポジションを決済することです。ロスカットされると、口座残高が減少します。
事件当日の夕方頃からコピートレード主たちが資金を溶かし始めました。その後、連絡が取れなくなったり、アカウントを削除したりして逃亡しました。
事件の被害者は、アサシンfxのコピートレードに参加していた約3000人と推定されています。被害額は数十億円に上ると見られています。
3.fx fairとアサシンfx事件の背景
fx fairとアサシンfx事件の背景には、fxfairとアサシンfxの関係があります。
fxfairとアサシンfxは、同じ親会社であるFair Group Ltd.によって運営されていることが判明しました 。
また、fxfairとアサシンfxは、同じサーバーを使用しておりました。また、同じIPアドレスから運営されていることも確認されました 。
これらの事実から、fxfairとアサシンfxは、共謀してコピートレードの参加者から資金を騙し取るために仕組まれた詐欺である可能性が高いと言えます。
4.fx fairとアサシンfx事件の被害者の声
fx fairとアサシンfx事件の被害者の声を、以下に紹介します。
「2022年9月より『みんなの船長』という人のコピートレードに参加しassassin fxという証券会社に計500万ほど投資しました。毎日プラスで運用されておりましたが7/3 突然ロットを急にあげ証拠金を消滅するかのようにマイナストレードを開始しました。小生は早めに気づきすぐに資金をコピートレードと紐付けされていない口座に移し、直ちに出金依頼を行いました。assassinfxからは出金受け付けましたと連絡ありましたが、現在のところまだ着金はされていません。3000人近くの人がassassin fxを利用したコピトレグループに参加されていたようで被害がかなり多く報告されています。まだ出金期日までの期間はありますが、マイナストレードで資金を溶かされた方もたくさんいらっしゃいます。是非ご相談に乗っていただけますと幸いです。」
https://runways.co.jp/media/assassinfx-scam/
「Assassinfxを使ったコピトレで数千〜数万人が資金を溶かされる、出金が出来ない被害を受けています。単純計算でも数億〜数十億レベルでの被害額があるそうです。Twitter上でコピトレの募集を分かっているだけでも20人近くの自称トレーダーが勧誘しており、LINEに誘導後口座作成、その後各コピトレ主達のdiscord内に誘導されます。そこで日々の収益などの報告がありましたが、7月3日の夕方頃からコピトレ主達が一斉に参加者全員の資金を溶かし始め、資金移動が間に合わなかった人は全損、資金移動が出来た人も現在出金申請待ちで資金が向こうこうとしています。Twitter上でのコピトレ主達のアカウントはほぼ全て削除され、LINEやdiscordも連絡が取れなくなりました。この事件に関しては警察にも相談しましたが、海外FX業者であるため日本の法律では手が出せないと言われました。どうすれば良いのでしょうか。」
https://runways.co.jp/media/assassinfx-scam/
以上のように、事件の被害者たちは、悔しさや無力感を訴えています。彼らは、自分の責任ではなく、fxfairとアサシンfxの不正行為によって資金を奪われたと感じています。
5.fx 事件への対策
fx 事件への対策としては、以下のことが考えられます。
5-1 海外FX業者には注意する
海外FX業者は、日本の金融庁の規制や監督を受けていません。そのため、不正や詐欺に遭うリスクが高くなります 。
海外FX業者を利用する場合は、自己責任で行う必要があります。信頼できる情報源や口コミを確認することが重要です。
海外FX業者に関する情報や相談は、Yahoo！知恵袋 やTwitter などのSNSで探すことができます。
5-2 コピートレードには注意する
コピートレードは、他人の取引を真似するだけで利益が得られるように見えます。ですが、実際には様々なリスクがあります。
コピートレードを提供するプロトレーダーは、自分の実力や経歴を偽っている場合があります。また、故意に不利な取引を行って参加者から資金を吸い上げる場合もあります。
コピートレードを利用する場合は、自分で取引内容やリスク管理を確認することが必要です。また、コピートレード主や参加者との連絡手段や契約内容も明確にすることが重要です。
5-3 被害届を出す
fxfairとアサシンfxの事件では、警察に相談しても手助けが得られない場合が多いようです。
しかし、被害届を出すことで、事件の調査や捜査が進む可能性があります。また、被害届を出すことで、被害者の数や額が明らかになり、事件の重大性が高まる可能性もあります。
被害届を出す場合は、証拠となる資料や情報を用意することが必要です。例えば、fxfairやアサシンfxの口座開設時のメールや画面、入出金の履歴や証明書、コピートレードの参加時のメールや画面、コピートレード主や参加者とのやり取りなどです。
被害届を出す方法や注意点については、以下のサイトを参考にしてください 。
まとめ
fx fairとアサシンfxの事件は、海外FX業者とコピートレードの危険性を示す事例です。被害者たちは、fxfairとアサシンfxの不正行為によって資金を奪われたと感じてます。事件への対策としては、海外FX業者には注意する。コピートレードには注意する。被害届を出すなどが考えられます。
