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結構稼いでいるはずなのに、なかなかお金が貯まらない。なんていうことはありませんか。
そんな方は、借金の比率が思っているより大きいのかも知れません。借金とはつまり、わかりやすいカードローンや消費者金融はもちろん、住宅ローンや車のローン、教育ローン、取引先への分割払いなども含みます。
借金そのものは、それによって毎月の利息と返済額を上回る返済ができるような収益が得られていれば、理論上何も問題はありません。
利息を足した毎月の返済額がたとえ10万円でも、利益が11万円出ていれば、破産することはありません。
むしろレバレッジが効いて、スケールの大きい取引ができますので、一回の取引額が大きくなり、オトクです。
しかし、借金をコントロールすることは、並大抵のことではありません。
それはお金の扱いに慣れていない人にとって「毎月の利息と返済額」を上回る利益を上げること自体が結構大変だからです。
人間は誰しも、利益額が大きくなってくると、借金返済分が曖昧になり、その他の支払いなどに忙殺されます。
何の利益を、何の返済に充てているか、分からなくなってしまうのです。僕も、よくそうなってしまいます。
そうしてすぐに上回っている利益を食い潰してしまいます。
ですので、たいていの人は、借金をすることで貧乏になってしまいます。お金持ちが借金をしていないか、といえばそんなことはないのですが、お金持ちが借金に取り込まれることはありません。
だとすれば、しっかりとしたお金の考え方、向き合い方を身につけるまでは、借金ははやく返してしまった方がいい。ということになります。
毎月の固定費を確実に減らし、あなたの経済的信用そのものを高める借金返済について、もう一度考えてみませんか。
1.支出が減る
単純にいって、支出が抑えられるということです。借金は、大きなお金をあらかじめ借りる分、少額を数ヶ月や数年をかけて返していきます。
一見メリットは大きそうですが、それだけ、毎月の支出は固定化されてしまうということです。つまり、電気代や毎月の食費などと同じ、固定費になってしまいます。
自分の時間を売って、大きなお金を前倒して手に入れるようなものです。
しかも借金には、返済仕切るまでそれだけ時間がかかるために、途中で滞るリスクを貸主が負わなければなりません。
そのため、そのリスク料として、貸主は普通、利息を追加します。返済が滞ったときの担保も要求されます。
つまり、借主は借りた分のお金を返済するための時間にプラスして、利息の返済分の時間を費やさなければならないのです。
また、それだけの時間を費やしても、返済が滞れば、担保が差し押さえとなってしまうリスクも負っています。
本来自由であるはずの自分の未来の時間を奪われるばかりか、借金によって手に入れたものを返すリスクも背負わなければならないのです。
借金を返すということで、毎月の固定化した支出を抑え、自分の時間を取り戻し、担保を解消する。
地道な作業ですが、借金返済を早めることは、さまざまなメリットがあるのです
2.複利の増大を止める
借金の大きなリスクとして、複利があります。
日本における借金の返済には、ほぼ全て複利で利息がついてきます。銀行をはじめとした金融機関で複利がつかない借金はありません。
利息がつかない借金を許してくれるのは、親ぐらいではないでしょうか。ですが、必ずしもどの親もお金を貸してくれるわけではありません。
複利を理解し、攻略することで、返済額は大きく減らすことができます。
複利は、アインシュタインが「人類最大の発明」と賞賛したほどの仕組みです。
とても簡単に説明すると、利息に利息がつく計算方法です。お金を貸している限り、貸している額が増えていきます。
借りる側はこの利息計算を含んだ額を上回る返済をしていかなくては、借金を終わらせることはできません。
住宅ローンは実に巧妙にこの仕組みを使っています。高度成長期は、銀行は住宅ローンによって多くのお金を貸し、建設業者は沢山の家を売りました。
しかし、毎月の返済額は比較的抑えられるので、賃貸物件を借りるのと同じくらいの金額で家が買えてしまいます。ですので、借りる側にとっても一見メリットがあるのです。
貸す側にとっても、借りる側にとっても、これほど素晴らしく、結果お金が増える仕組みはなかなかありません。
たとえ利息3%といえども、数十年をかけることで、貸す側は莫大な利益をあげることになります。
しかし借りる側にとっては、一定の固定化した支出を、何十年にわたって約束させられることになります。利息で返済総額が増える分、その返済期間も大変長くなります。
フラット35のような住宅ローンサービスでは、まさに35年支払いが固定化されてしまうのです。まさにお金の奴隷となってしまいます。
借金を早く返済することは、こうした複利の増大を止め、余計な出費を抑えることにつながります。
また元利均等払いと言って元手と利息を合わせて定額を返済するパターンでは、毎月の支払い額を抑えることにも繋がります。
もし支払いの期間も省略できたら、精神的にも落ち着きますよね
3.収支が綺麗になる
会計的にも借入がない、ということは、純資産が増えることになります。
銀行などがみても無借金経営の会社は安定性があって好まれますので、新たに借入を起こす際にとても有利になります。
これは会計学の観点からは、とても信用できるバランスシートを持っていることになります。
借金があって資産や現金がある人に比べて、無借金で少しの蓄えがある人の方が、信用されるということです。
沢山のお金や資産、モノを持たなくても、経済的な信用度は借金がない人に集まります。
借金を返していく、ということは、それだけ収支のバランスが綺麗になって信用につながる側面がある、ということです。
完全に会計が安定している起業は、無借金経営のところも少なくありません。
企業として幾ばくかのスケールメリットや、設備投資を行う上で借金は欠かせませんが、個人の収支を改善するとなれば、それは別問題です。
よっぽどの聖人でも無い限り、ひとは、お金を持てば、あればあるだけ使うと言う性質があります。
それだけに、厳格に収支をコントロールし、借金を返すことは、会計的にも、精神的にも重要なことなのです。
まとめ 借りる人から貸す人になろう
ここまでの話をまとめると、借金を返すことは
1.支出が減る
2.複利の増大を止める
3.収支が綺麗になる
ということになります。
お金持ちは、たくさんの人にお金やものをを貸しています。
それは人がいい、とう側面もありますが、貸すことによって得られる利息や配当、賃料こそが自分を豊かにしてくれることを知っているからです。
ちなみに、お金持ちは借りることも上手です。しかし、それは貸すことに十分に長けているからこそです。
借りるだけでは貧乏になってしまいますが、お金持ちは貸す・借りる乃両方を上手く駆使しています。
借りる、を辞めてまずは貸す人へ。そうなってからまた借りるようにすれば、もう借金に困ることはありません。
毎月吸い取られる多額の固定費を減らすことにも繋がりますし、精神的にも落ち着きますね。
少しでも稼ぎ、すこしでも借金を返す。この考え方を優先することで、固定費削減とお金持ちマインドを同時に手に入れられます。
長い間稼ぎ続けるのは大変です。借金を返し、返済額を減らしていくことは、稼いでいることとほぼ同じです。
支出を減らし、余計な複利の支払いを止め、経済的信用度も高める、、
借りることは一定のレバレッジに繋がりますが、借金を返す、ということはそれ以上の最大のレバレッジなのです。