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チャートの波を読む方法は数限りなくありますが、どれも絶対はないため、学ぶだけ無駄。と思われる方も多いでしょう。
たしかに、波のように押し寄せるチャートの動きについて、確実にその動きを読める方法は、無いと思います。
しかし、確率の高い読み方、または各種の見方を組み合わせることで、一定の成果を上げることはできると思います。諦めずに様々な方法を何度も試していくことも、ひとつの研究です。
チャートには基本中の基本と言われる考え方があります。それは、「上昇」「下降」「横ばい」の三通りしかないということです。
なーんだ、何当たり前のこと言ってんの?と言われるかも知れませんが、動きの読めないチャートの動きを読もうとするのですから、まちがいないところから攻めていくしかありません。
目次
- 【FX】三角持ち合いについて。爆上げの方向性を示すテクニカルサイン
- 1.世界中の投資家が注目している、ラインの方向性についての不思議さ
- 2.ラインの転換を示すブレイクの瞬間
- 3.上昇トレンドと下降トレンドを組み合わせた三角持ち合いを活用してみよう
- まとめ 三角持ち合いを利用して、上昇タイミングをつかむ
目次
【FX】三角持ち合いについて。爆上げの方向性を示すテクニカルサイン
テクニカル分析のなかでも、よく用いられるのは「トレンドライン」というものです。
チャートはかならず一度あげたあと、少しさがり、また上がるという波をくり返して上昇していきます。
上昇場面においては、価格の一番下の部分である、下値が順々に切り上がっていきます。そして、一番上の部分の上値も、同じく切り上がっていきます。
線としては、下値、上値とジグザクになりながらも、徐々に一つの方向に向かっていく、という感じです。
つまり、一方向に向かって伸び続けていく、ということは、まずありません。
これはだれでも分かることだとは思いますが、ものの価格は、上がり続けるということはありません。たくさんの人が、それぞれの背景から売値と買値を指値しながらトレードされています。
ですので、いくらかが買い込まれる場面では、そこに売り込みを仕込んでいる人がいる訳です。だからこそ、一方的に価格が上がる、ということはありません。
イメージ図としては、このような形になります
かならず、このようなジグザクな線を描きながら、あがったり下がったりしていきます。
このジグザクを利用して、上昇や下降の傾向に線を引いているのがトレンドラインというわけです。
これによって、どのくらいの角度で、どれくらいのスピードで価格が上昇しているのかが概要で捉えられます
波のようにみえるチャートも、このように線をひいてみることで、一定の動きの中に捉えることができる、というわけです。
これで多少は、捉えにくいチャートの波に一定のリズムや方向性が見いだせることになります。
今回は、このトレンドラインが織りなすチャートの読み方のなかでも、有効且つ特徴的な読み方である三角持ち合いについて説明していきます
1.世界中の投資家が注目している、ラインの方向性についての不思議さ
まずはトレンドラインに親しむべく、一分足をつかって感覚を得てみるのが良いと思います。
一分で次のローソク足が出てきますので、チャートの動きをすぐに感じることができます。
まずは一円も投じずに、動きを見てみましょう。
先ほどのトレンドラインの模式図にあわせ、上昇や下降局面で、ジグザクの頂点になっているところ、ローソク足なら、ひげの一番下、もしくは一番上のところを結んでみます。
ざっくりとこのような線が引けるはずです。上昇トレンドなら、切り上がっていっている下値同士を線で結びます。下降トレンドなら逆です。
もちろん、この線が引けたからといって、この方向性にチャートが動くとは限りません。上の見本の図でも、上昇から下降へ、トレンドが切り替わっています。
とはいえ、下値がトレンドラインを割り込むと、トレンドが変わっていくのも分かると思います。この場合は下降トレンドへと変換していますが、横ばいとなる場合もあります。
僕らが知りたいのは「これから先のチャートの動き」ですので、このラインを一つの目安に、今後の動きの予想を1方向に決定し、そこに信じて資金を投下していくことになります。
上昇局面なら、ラインを引いてみます。その後の動きが実際に上がっていくかを確認してみます。
やってみると、意外と不思議なことに、ある程度一定の方向に動くことがわかります。
また、さらに不思議なことに、大半の場合は、下値がラインに触れる当たりでかならず上昇していくことが分かります。
これは、世界中の投資家にとって、トレンドラインがセオリー中のセオリーであるため、多くの投資家がこのラインを軸に投機をおこなっているためです。
ほとんどの投資家が、全く同じではないにしても、ほとんど同じようにラインを引いて、そこを軸に売り買いの戦略を練っています。
だから、政治的なビックニュースや、大型の機関投資家がなにか仕掛けを打つようなことが無い限り、平常時はこのラインにしたがって動くのです。
そして、一定の方向に動きを見せた後、ラインをブレイクして、横ばいや下降のトレンドに転換したりします。
転換した後は、またしばらく一定の方向にうごくのです。その動きの期間には再現性はありませんが、おおむねこのラインを引くと、チャートの動きを大まかにつかむことができます。まさに波です。
世界中の投資家が、同じことを考えている瞬間を肌で感じることができます。
とくに、自分が引いたラインと同じようにチャートが動いていくのと実際にみると、なんとなく世界と繋がる感じがして、ドキドキワクワクしたりもします。
2.ラインの転換を示すブレイクの瞬間
一分足などで参考にしていると分かりますが、引いたラインの方向と同じように一定期間チャートが動いたあと、そのラインを割っていくことがあります。
これがブレイクです。ブレイクすると、上昇トレンドだったものは下降トレンドになったり、横ばいになったりします。また、だましといって、一瞬だけラインを割り込んだ後、またもとに戻ることもあります。
一分足だと、この転換はしょっちゅう起こります。ローソク足1本か2本分がブレイクの方向に動けば、もう転換しているとみていいのではないでしょうか。
一分足だと価格の変動幅も小さいので、この転換をみてから成り行きで売り買いをしても、それほど痛手にはなりません。(儲けも小さいですが(^_^;))
チャートの動きに慣れる、ということなら、これで波の動きを観察するのも良いと思います
また、こうした2,3pips程度の取引を何度も行って利ざやを稼ぐ、スキャルピングという方法もありますので、この一分足で勝負していく方法もあります
トレンドラインとブレイクを理解すれば、基本的にはトレードはできる、ということになります。
3.上昇トレンドと下降トレンドを組み合わせた三角持ち合いを活用してみよう
トレンドラインとブレイクについて理解できれば、あとは自分の感覚や感性、心理状況を旨くコントロールしながらトレードするだけなのですが、これでは勝つ確率は低いです。
さらに、一分足では先ほど述べたように、あまりリターンが大きくないので、大けがもしない分、あまり目新しい利益にもなりません。
そこで、三角持ち合い、という読み方が出てきます。一山当てることができるかもしれない、というテクニカルサインです。
図としては、こんな形になります
一見横ばいのチャートのようにみえますが、この場合、下値を結んでいく上昇トレンドのラインと、上値を結んでいく下降トレンドが、未来に向かって三角形の形ですぼまっていっているのが見て取れます。
そして、すぼまった先でチャートがブレイクすると、一挙に上昇しているのが分かります。
これは、買いと売りの指値と投下資金の量が拮抗していっている状態です。だんだんとこの均衡状態を見て、機関投資家などが大きな資金をその先に指値で仕込んでいきます。
機関投資家は、ある一定の期間内に成果を出さねばならないため、こうした場合に必ず一定量の資金を投下します。
上昇か、下降か、大きなニュースもなく、経済指標も注目すべきものがないほど、定まらない場面であればあるほど、こうした三角持ち合いになる局面が増えます。
そして、市場はある一定のエネルギーを貯めるような形になって、ある日突然どかんと噴火するわけです。
なんだかウチのかみさんが急に怒りだすのと似ています。(^_^;)相場も感情的だ、ということかも知れません。
相場においては、このチャートの揺らぎを狙って資金を投下します。三角がすぼまっていくときには、どちらかに大きくブレイクしていきますので、このあたりでFX投資家はチャートに張り付く、というわけです。
稼ぐトレーダーはこうした噴火の瞬間に備え、その前段階でじっくりと様子見しています。だからこそチャートにはりつく、というわけです。
ただ、すべてのFX投資家が1分足でやっているわけではありません。自分の状況や環境、心理面、資金量などをみて、1時間足や4時間足などで長めに取引し、その分一発で大きく利益をとる人もいます。
このあたりが、FXが一夜にして大もうけできるイメージを強くしていると思います。
ですがその裏では、多くの成功しているトレーダーは地道な波乗りをくり返しているのです。
とはいえ、見方さえ分かれば、だれにでもできる手法です。忙しいサラリーマンでも、一分足で少額からであれば、仕事から帰ってきてから1,2時間ほどで数千円から数万円の取引はできると思います。
30万円を元手に、レバレッジ10倍としても、一日あたり10pipsほど利益がとれれば、3000円の収益となります。
実際にはなんどかトレードして、トータル30pips勝つ日もあれば、10pips負ける日もある、という感じで進んでいきます。
負けについては損切りを入れ、一定の負け以上は取引しないという資金管理を行えば、一日当たりの負けの量は限定的になりますので、大損することはありません。
(あとは、どうしても取引したい、という自分の欲との闘いになりますが、、、)
一日2,3時間のトレードで3000円ずつ手に入れば、一ヶ月20日間のトレードで5,6万円にはなります。まずはこのあたりをめざして地道なトレード経験を積むのが良いと思います。
まとめ 三角持ち合いを利用して、上昇タイミングをつかむ
ここまでの話をまとめると、トレンドラインとブレイクポイントについて理解し、三角持ち合いを上手く利用すれば、爆上げのチャンスにも立ち会えるかも知れない。という話しでした。
もちろん、ほかにも指標はたくさんあるし、ファンダメンタルな要素が加われば、このようなテクニカル分析は一気に吹っ飛んでしまいます。
ですが、あくまで基本の動きを確認する、または特段のイベントもない状況でトレードする、というときには、軸となる分析手法になると思います。
FXは値動きが激しい、といっても、イベントがあるのはごくたまに、というところで、普段はほぼ何も無い状態でたんたんと毎日トレードしていくことになります。
そうした中でも一定の利益を積み重ねていく得るようになるためには、十分参考となりうる指標ではないかと思います。
なにもよりどころがないチャートに、分析のくさびを入れるためにも、知っておいて損はない方法だ思います
三角持ち合いのブレイクによる爆上げを期待しつつ、こつこつとチャート観察を楽しむというのはいかがでしょうか。これも学びながら投資を継続していくことに繋がると思います。
僕もなんども出鼻をくじかれていますが、楽しみながらトレードと向き合っていきたいと思っています