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読書の秋です。書籍から情報を集め、投資の勝ちパターンを考察するには、いい時期かも知れません
さて投資家のための出版社、パンローリング社をご存知でしょうか。
意外にも投資関係で書籍を手に取ったなら、5冊に1冊くらいはここの本だったりします。
社名自体はあまり知られていないと思いますし、かなり会社自体の活動も地味目な印象です。
しかしながら、出している書籍はもちろんのこと、セミナー、動画なども含め、情報の質はなかなか骨太です。
投資家が参考にしたい世界的な投資家や、名実ともに巨額のマネーを稼ぎ出した投資家の情報、その本人の著作なども扱っており、まさに投資家の教科書の出版社というイメージです。
ちょっと難しい内容を扱っているので、書店の入門書に慣れてしまった方、もう少し突っ込んだ情報を知りたい方におすすめです。
パンローリング社で扱う名著に触れ、趣味の投資から、実益をとる本格的な投資の世界を楽しんでみませんか。
目次
投資家になるなら知っておきたい出版社。パンローリングの骨太な名著たち
パンローリング社ご紹介するのは、一獲千金の情報ではありません。
お金との向き合い方、投資の基本、市場を前にした心理の整え方、リスクを抑える方法、巨額の富を作った先人の知恵など、投資についてのより深い情報です。
だから、ほったらかしで一千万、とか、楽して100万円を叩き出すチャートの読み方、寝てても1000万円、といったような書籍は売っていません。
数十年と時間をかけ億を稼げるような情報、稼ぎの本質に迫るような内容に絞って書籍を出版しています。
投資で成功するためには、どうしても情報が必要です。それは、一般的に投資について知らない日本人においては、非常に大事なことと言えます。
資本主義社会という、資本(簡単に言えばお金のことです)が中心の社会でありながら、学校も親もお金の扱いについては貯金のことしか教えない(知らない)という、まれな国家です。
プロ野球選手になりたいと思えば、野球のことにはいやでも詳しくなるものです。料理人になりたいと思えば、料理に詳しくなります。エンジニアも、パイロットも、医者も弁護士も、サラリーマンだって同じです。
それぞれの分野には、当然専門家がいて、学校も作られ、沢山の情報が流されています。
基礎の情報は、小中高と、学校の授業や部活でも十分に叩き込まれてきます。
お金は、社会人になれば誰でも使うのに、その使い方の学習は、ほとんど本人達に任されています。
税金、投資、資金管理、節約、財務諸表、複利、といった項目について、義務教育課程の中で強制的に教わるような環境は、日本にはありません。
僕らは、お金のことについて、完全にノーガードで、自分の経験のみで生きて行くことになります。
こうした中で、どうお金と向き合っていったら良いのかという情報を流しているのがパンローリング社です。ホームページには
すべては、「賢明なる投資家になるために」 と大きく書かれています。
今回は、同社が扱う書籍の内容について、3つの視点でご紹介していきたいと思います。
1.お金との向き合い方
パンローリング社で出している書籍には、いきなり100万を叩き出す投資法についてのものはありません。
その代わり、一度手にした資金をどのように扱うか、どう守り、育てて、増やしていくか、といった点に焦点を当てた本が出版されます。
ですので、意外にも心理についてのものや、道徳についての洞察が多く含まれる本が多いです。
お金のことを考えるのは、まるで道徳や生き方について考えるようなものだと錯覚してしまうほどです。
書籍の多くは、自分の心理や過去の行動について、深く突っ込んで考えた内容のもので埋め尽くされています。
例えば、トレードの心理について深く考察した「ゾーン」は、一見するとチャートの読み方について書かれたテクニカル投資の専門書、というイメージです。
ですが実際に読んでいくと、なぜそのタイミングでエントリーするのか、損切りをどう考えているか、負けたときはどう考えればいいのか、といった、内省を促す内容が多くを占めています。
同じような系統で、「マーケットの魔術師」や「投資苑」という本もあります。
いずれもインカム投資とは逆にみえるテクニカル投資の分野で、チャートや市場とどう向き合うべきかについて書かれている名著です。
一見、一攫千金の派手なイメージが強いこうしたチャート分析の専門書に、地味な心理分析や自己分析、内省を求める文章が数多く掲載されていることは、僕にとって驚きでした。
投資は、テクニカルもインカムも、意外にもにも地味で、知識や知恵を積み重ねた地道な努力の先に勝利があるという発見も、ここの書籍から学びました
それだけ、まずは自分自身がどうお金と向き合うべきかを考えることを大切だと、同社は考えているのかもしれません
2.富豪の思考の仕方
同社が丁寧に取り上げるのは、ウォーレン・バフェット、ジム・ロジャース、ジョージ・ソロスといった大富豪の生き方や考え方についての著書です。
これはたびたび投資の啓発書に書かれている事ではありますが、「富を得るために必要なのは、知恵だ」ということを体現しているかのようです。
実際の富豪の思考を身につけることによって、お金についてのリテラシーを上げること。豊かになるための、手堅い手段です。
まずは富豪の人々の著作や伝記、ドキュメンタリーを読んで、生き方や考え方を吸収するのはいかがでしょうか。
僕もウォーレンバフェットの「バフェットからの手紙」や、その師ベングレアムの「賢明なる投資家」など大富豪の人々の著作を読みました。
彼らが意外にも、投資のテクニックではなく、自分との向き合い方や、内省を強く求めることを著者に書いていたことには驚きでした。
お金を稼ぐということが、いかに道徳的な考えと繋がっているか。がよく分かりました。
つくづく、投資はテクニックだけでは勝てないんだなあ、と思い知らされます。
3.実際に行動するときの説明書
とはいっても、いつまでも自分の人生を振り返るばかりでも成長しません。とくに投資本を読み漁る、というのは、文学作品とはちがうニーズがあるのです。
- チャートの勝ちパターンはどうやって編み出すのか
- 何を見たら長期成長株は見分けられるのか
- 成功する不動産投資をするには?
- 投資で失敗したときにどう考えたら良いか
など、どのようにお金に向き合うか、実際の手法や取り組み方はどうすればよいのか、そのときの気持ちの持ちようはどうしていれば良いのか?
などをじっくりと考えるための材料として、投資本からの情報が求められます。
その実質的なサポートをつかむためには、パンローリング社の本から探していくと早いことが多いです。
投資は、適切な事前情報と、そこから自分の状況に即した投資判断が上手く組み合わさることで成果を発揮します。
それだけに、事前情報は、基本を手堅く抑えた正確さと、長年にわたって語り継がれるような、骨太なものが求められます。
こうした「じっくり」型の投資家の情報収集に、パンローリング社の本は向いていると言えます。
もちろんそのほかにも早く資産を増やす方法などにも触れてはいますが、得意分野はやはり、じっくりと継続的に投資に取り組むための情報といえるでしょう。
僕は市販の初心者向け本から入って株式投資を始め、ガッツリと負けたところで「バビロンの大富豪」を読んでパンローリング社を知り、以来いろいろとここの書籍にお世話になってきました。
そろそろ負けない投資をしたい。10年後に向けて確実な資産形成を目指したい。本当に稼げる投資家はににを考えているのだろう。どんな考え方で投資に取り組むべきか。何から取りかかれば良いのか。
こういった情報をお探しなら、ここの本から情報を集めれば、けっこう手堅い投資法を編み出していけるのでは無いかと思います
まとめ 答えのない投資世界での羅針盤として
ここまでの内容をまとめていきます
1.お金との向き合い方
同社の出版物は、根源的にお金をどう扱うか、という部分について心構えを示したモノが読み応えが有り、オススメと言えます
2.富豪の思考の仕方
世界的な富豪達の、資産に対する考え方が数多く学べるのも、同社の出版物です。実際の富豪が一生かけて作り上げてきた思想を1000円~3000円くらいで学べるので、オトクです。
3.実際に行動するときの説明書
とはいっても、自分の行動に照らし合わせていくには、具体的な行動の仕方も説明が必要です。同社の書籍なら、蓄財に向かうための具体的な行動パターンについても多彩な作品で説明しています。
くわしくは、ぜひホームページでご確認頂ければと思いますが、個人的には図書館で借りるのもオススメです。
投資本でありながら、学術的要素も高い同社の本は、多くの図書館で真面目な経済書やビジネス書として扱われています。
また本を持ち歩く時代でもないかも知れませんので、電子書籍やオーディオブックでの読書も一つの手段です。
同社はこのあたりにも対応しています。とくにオーディオブックを担当している同社の系列サイト「でじじ」では、数多くの長編投資本をオーディオブックで聴くことができます
投資は、絶対的な答えのない世界です。聖杯がないということこそが唯一の聖杯ですらある。という、わけの分からない世界です。
それだけに、先人の知恵や、成功者の思考を手に入れることは、今後の自分の投資の指針を築き上げることになると思います。
その投資人生の羅針盤として、パンローリング社の書籍を手に取って見ることをオススメします。
秋の夜長、僕も同社の書籍で投資を勉強し、豊かな将来につなげていきたいと思っています。