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最近もっとも面白いと思ってみている動画です。投資家メンタリストという動画を配信しているsaiさんのチャンネルです。
僕もこの一年の中で、すっかり撤退していたFX市場に、三度戻ってきました。こんなアホはそうそういないだろうなー、とおもっていたら、もっと化け物のような人が居ました。
この方はFXに人生を捧げています。18年もトレードをつづけ、時には会社員として貯めた虎の子の全財産1000万円を吹っ飛ばし、借金も700万円を抱え、会社員としてもう一度稼ぎ直しながらFXを続けてきたという強者です。
上記の動画では、渡された10万円を見事に数倍に増やすことに成功していますが、このようになるまでには18年かかっているかと思うと、もう根性が凄いというか、継続の力は凄いというか、なんとも化け物です。
すでに都内に一軒家を二軒くらい建てられるほどの資産があると動画で言っているので、億り人になっているのは間違いないです。この失敗の経験に裏打ちされた投資理論はとても役に立つ物ばかりです。
おかげさまで、僕もいくつかの負けから、いくつかの小さな勝ちパターンを見いだすことができるようになりました。勝率も利益も、この動画を見て増やせるようになってきたと実感しています。
目次
投資家メンタリストsai。平常心でトレードする3つの学び
僕自身、スキャルピングやスイングトレードなど、手法を変え、何度がFX市場にもどってきたことをこのブログでも書いてきました
逆張りの重要性なども過去に書いてきましたが、そこそこ勝てても、なかなか安定して稼げるという実感がなく、モヤモヤとした日々が続いていました。
そうしたなかで出会ったのがこの動画です。この動画で説かれているのはおもに投資家のメンタル。投資家心理について、深い考察が展開されるという、一風変わった視点でFXチャートの攻略を試みています
いかに平常心で自分のルールを守れるか、いかにがまんできるか、いかに慎重にエントリーできるか、saiさんは市場と対峙するときに、いつもこうしたことに気を配っているそうです。
生き馬の目を抜くようなFX市場で、これだけじっくりとチャートに向き合い成功を収めている投資家もいるんだ、と感心しました。
そして、この方の投資の方針が、いままでの自分の勝てないモヤモヤを一挙に解決してくれました。
今回は動画全体の雰囲気や、よく語られるポイントなどについて紹介します。じっくり派の思考タイプの方であれば、かなり学びがある、オススメの動画だと思います。
目次
- 投資家メンタリストsai。平常心でトレードする3つの学び
- 1.トレードに絶対の必勝法がないことを理解する
- 2.負けた分を取り返そうとすれば、さらに深みにはまる
- 3.自分のルールを作り続け、守り続ける
- まとめ 心理の揺らぎは負けを導く
1.トレードに絶対の必勝法がないことを理解する
動画をみてもらえば分かりますが、saiさんはとてもイケメンです。しかしちょっとコミュ障っぽいところもあり、まさに今風のトレーダー感を漂わせています。
ですがその実、かかえてきた苦労は大変なものがあったようです。それでも、自分にはトレードしかない、と信じて、学習を続けてきたとのこと。
若いのにとてもたくさんの本を読んでいるし、紹介する学説もよく読み込んだ物をわかりやすく解説してくれます。大変勉強になります。
僕のような40を越えたくたびれた貧乏投資家にも、いっしょに頑張っていきましょう、とやさしく語りかけてくれるので、厳しい話や難しい内容でも、最後までつい見てしまいます。
このsaiさんの動画の中で、たびたび語られることが、「相場の読みに聖杯はない」という一言です。
つまり、絶対的な必勝法は、ランダムなチャートにおいてあり得ない、ということです。この聖杯がないと言う事実だけが聖杯です。とすら言っています。
必勝法がないのに、なぜFXをやるのか?それではギャンブルと変わらないのでは?と思うこともありますが、ここから立ち上がることが大切だ、ともたびたび説いています。
つまり、世の中が勉強してもしても突き詰めきれないのと同じで、市場もどのようにみたら絶対に勝てる、ということがなく、そのことが分かっていることからはじめることが大切だと言うことです。
かぎりなく必勝法であるけれども、絶対ではない。このスタンスをもって、つねに様々な勝ちパターンを変化させながら蓄積していくことが大切なんだと思います。
2.負けた分を取り返そうとすれば、さらに深みにはまる
saiさんの動画では、とくにこれという手法を紹介しているわけではありません。移動平均線をこう見る、とか、MACDがこううだからこのように判断する、など、テクニカルトレーダーにもかかわらず、指標や手法について一切語らないスタイルです。
ごくたまに、価格の動きについて、利確や損切りのタイミングをちょっと図解する程度です。
それ以上に、投資家としての心理面や、その心理を安定させるための自分ルールの作り方などに重きを置いて動画で説明しています。
まさに「投資家メンタリスト」というわけです。メンタルこそがトレードにとってもっとも大事というわけです。
僕も経験上よくありますが、相場が下落して大きく負けたりすると、すぐに反転を狙って逆張りを入れ、そのまま何回もナンピン買いしていくことがあります。
下落分が戻ったときに、負け分を取り戻したいという気持ちが強く出てしまい、このように行動してしまうのです。
こうなったら、もう相場とは会話できていません。一方的に、相場が反転することを、都合良く自分の頭の中に想定してしまっているだけです。
これは運良く反転すれば大きく勝てますが、しなければ、泥沼にはまっていくだけです。
じっさい、それで負けをさらに積み増してしまうことすらありました。そうした結果「オレは勝てない、向いてない」とへこんでしまうわけです。
典型的な負けるトレーダーの負けパターンにはまってしまうわけです。
動画ではこういった負けパターンにはまらないこと、また、はまってしまっても立ち直ることを呼びかけています。
お決まりの台詞は「いっしょに増やしていきましょう」と励ますのです。
3.自分のルールを作り続け、守り続ける
saiさんによれば、負けパターン同様、相場には絶対ではないものの、7,8割は勝てる形があると言います。
しかし、それは人によって見い出し方が違うため、記録を取りながら、どの手法なら自分は勝てるのかを模索していくことを薦めています。
移動変更線で見るのが得意なのか、ボリンジャーバンドなのか、はたまたトレンド指標ではなくMACDやストキャスティクスのようなオシレーター指標なのか、それともエントリーのタイミングが悪いのか、日足ではなく4時間足の方が自分は勝てるのか、などを膨大な記録とともに見いだしていくとのことです。
ここで大量の負けと、そのときの記録が生きてきます。負けたことがなければ、自分の負ける指標、負けるエントリーの仕方、負ける手法が分からないということになるので、また同じ負けパターンにはまる可能性もあります。
負け方を記録すること、その分析をしておくことで、自分の負けパターンを知り、その深みから抜け出していくことを説いています。そうして、やってはいけないことをリスト化し、自分独自のエントリールールを作るんだそうです。
これ、とても深い考察だと思います。
まとめ 心理の揺らぎは負けを導く
ここまでの話しをまとめますと
1.トレードに絶対の必勝法がないことを理解する
2.負けた分を取り返そうとすれば、さらに深みにはまる
3.自分のルールを作り続け、守り続ける
ということになります。要するに自分自身の心理状態が揺らいでいて、決定にブレがあると、かならず失敗するということです。
自分自身の過去を振り返って見ても、とても納得の考え方です。そして、FXのようなテクニカルな投資はとくに、心理にブレがあれば、深みにはまり大損害を起こしてしまいます。
有名トレーダー、マーク・ダグラスの著書「ゾーン」でも、たびたび相場に対峙するときの心理について書かれています。
冷静さを失った判断では、チャートに勝つことはできないということです。
コンピューターによるテクニカル分析をつかった、テクニカルトレーダー達のインタビューをまとめた「マーケットの魔術師」でも、同じことが語られています。
しかし、だからこそ、ランダムなチャートに挑戦し、勝利を得たときの喜びは格別です。
saiさんは、チャートを制するのではなく、チャートに教わるのだ、といつも語りかけます。
今後も参考にしながら、自分の心理と向き合って行きたいと思っています。