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突然ですが、億という単位は、とても奥ゆかしい金額単位です。1億円、ときくと、なんだかとても縁が遠い金額に聞こえてしまいます。
そのくらいお金があったら、どんな生活をしよう、と色々考えられます。すでに考えている生活の様式が頭に浮かんでいる人だって、沢山いると思います。
1億2千万人ほどいると言われる日本人の中で、億を超えるような資産を持っている人は、確かにそうそういないと思われがちです。
かくいう僕も、億などと言う大金には届いたことがありません。貧乏投資家としては、まだ夢見る段階です。やっと投資で食っていけるようになったかなと言う程度です。友達にも、家族にも、億万長者などいません。
しかし、統計では、1億円以上の金融資産を持つ人は、およそ100万世帯いるそうです。単純に100万人が億を持っていると考えられます。
また、1億とは限らず、2億、3億持っている人もいるでしょう。世帯ですから、4人家族でも4億円あれば、全員が一億円持っているような生活を実感できます。
そう考えれば、ざっと2,300百万人は1億越えの資産家というわけです。もちろん、割合では、1%程度と一握りですが、数で考えれば、決して不可能ではない気もしてきます。
目次
- 投資の種銭20万を作る作戦。億を目指すための7つのステップ
- 1.壁に目標金額を書いて貼る
- 2.収入の10分の1を貯金すると決める
- 3.収支を把握する
- 4.収支のマイナスをなくす
- 5.収支とは別口で投資用の口座をつくる
- 6.種銭マインドを育てる
- 7.副業の稼ぎは全て投資用口座に入れる
- まとめ 種銭20万は投資マインドの基礎作りでもある
目次
投資の種銭20万を作る作戦。億を目指すための7つのステップ
億は、にんべんに意志や意識の意、と書きます。これ、人が意志をもったら、届く金額ということも暗示しているんじゃないでしょうか?僕はそう解釈しています。
あくまで都合のいい解釈で、学問的な語源や意味合いはよくわかりません。
ですが億というとてつもない額でも、意志があれば届く、と言われているような気がして、励まされるような気持ちになります。
千里の道も、一歩から、ということで、目指してみる価値は十分ににあるのではないでしょうか。
そんな億の資産を作っていくために、投資は欠かせない方法だと思います。ですが、種銭もろくろく無ければ、やってみようという気持ちにすらならないかもしれません。
それよりも、目の前の借金を返さなければ、とか、毎日の家計の収支をトントンにするので精一杯、といったことで、なかなか種銭すら作るのもままならないかも知れません。
そこで、まずは足がかりとなる種銭20万円をつくるためのステップを、7段階に分けて考えてみました。
20万円作れれば、100万円もあり得ますし、100万円があり得れば、1000万円、3000万円、5000万円、そして億への成長もありあるというモノです。
ぜひ一緒に億万長者を目指してみませんか
1.壁に目標金額を書いて貼る
まずは確かなマインドを心に固定させましょう。僕も「めざせ2億円」などと大きくマジックで書き、壁に貼っています。
家族からは笑われましたが、いつも目につくところにあると、ふとした時に目に飛び込んでくるので、自分の決心が本気なんだと少しでも意識がつくようになります。
何事も、絶対に達成する。という強い精神力を育てることが大切です。簡単なスキルや魔法の裏技というものはないのですから、心が折れないことがなによりも大切です。
東大を目指す学生が「めざせ東大」甲子園を目指す高校生が「めざせ甲子園」などと書いて壁に貼っているのとおなじです。自分の決心を、常に確認できる状態にすることに効果があります。
投資を開始して、望む豊かさが手に入っている姿を、視覚的な画像に残しておくのもよいでしょう。
僕の場合は、豊かになった時に行きたい島や秘境の写真を、パソコンのデスクトップにスライドショーで出るようにしています。
また、旅行に行きたいと思っている場所の写真を壁に貼ったりしています。
例えば、僕はタヒチやモロッコのようなちょっとお洒落な観光地、また行ってみたい世界遺産や死ぬまでに見ておきたいという美しい秘境の景色の写真、飛行機でわざわざ行かないと食べられないような珍しい食べ物などの写真です。
また、住んでみたいような荘厳な日本家屋、お洒落な洋風の一軒家、別荘にしたいようなロッジ、一度は景色を眺めてみたいタワマンの一室などの写真なども、入れてみています。
もともと物欲が強いので、いまはこうしたモノを手に入れるためにがまんしている、と自分に言い聞かせるようにしています。
せっかく辛い思いもしながら資産形成をしていくのですから、達成時には余すことなく楽しめるよう、いまから入念に考えておくのも良いと思います。
家族がいる方は、豊かになったときの家族の姿を一緒に思い描くのも楽しいと思います。投資は、継続していくことで豊かになっていくものですので、成果が目に見えるようになるには時間がかかります。
筋トレのように、日々の鍛錬の積み重ねとなりますので、辛い辛いとおもってしまうよりも、何のために頑張っているか、達成したらどんなことをするのかをしっかりと思い描き、ワクワクしながら毎日を過ごすのが良いかと思います。
2.収入の10分の1を貯金すると決める
まずは実際に貯めることができなくても、貯める、と決めることです。この段階では、1と同様に、マインドを徹底的に鍛え上げ、育てることが大切です。
とにかくやる。絶対やる。やると決めたからにはかならず達成する。といった気持ちを、しっかりと定め、自分に言い聞かせましょう。
もちろん、そう思うだけでできてしまう人もいるでしょうし、なかなかうまく実現しない人もいるかも知れません。
それでも、月収30万なら3万、50万なら5万です。そこまで上手くできなくても、0円を1円にし、1円を100円に、100円を1000円に、とこつこつと増やす工夫をしていければ、収入の10分の1なら、それほど難しくは無いと思います。
やる、と決めていれば、まずは貯金ゼロは脱出できますので、1円でも貯金出来ればしめたものです。ましてや1万円、3万円などを月で貯められるようになれば、それだけ知らないうちにノウハウを身につけることができています。
どんなときに工夫したか?そのときの気持ちはどんなモノだったか?努力して乗り越えた時の気持ちなどを振り返って、自分を褒めてあげましょう。
そうして、まずは資産の土台である、貯金マインドと、実質の貯金を少しでも育てていきましょう
もし、月収70万あれば、7万。これだけあれば、20万なんてこの方法だけで3ヶ月で達成できます。
日本の会社員の平均年収は、450万~500万円。月収にして40万くらいです。10分の1を貯金するということは、月で4万円は、何かしらの方法を駆使して、それくらいは貯める方法があるということです。
手取りを元に考えるのも良し、総収入を元に考えるのも良し。とにかく毎月の収入の10分の1を貯めると決め、じっくりと実現に向けて取り組んでみてはいかがでしょうか。
3.収支を把握する
豊かになりたい、そのためには努力する。とにかく絶対に達成する。というマインドを育て始めたら、いよいよ実際のお金の管理に入っていきます。
お金は単純に考えても、支出を減らし、収入を上げることで、収支のバランスが安定します。
そのためにはまず、自分が月にいくら払っているか、いくらもらっているか、を把握することです。
会社員の給料一本の人なら、割ともらってる額の把握は簡単だと思います。給料明細をしっかり観察して、総額と手取りを把握していきましょう。
恥ずかしながら、僕は会社員時代、税金をそれほど気にしていなかったので(天引きされているので)手取りで把握していました。
総額は増えているのに、税金や固定費の支払いがあって、なかなか手取りが増えず、むしろ減っていったことを覚えています。
一家族の長ともなれば税金、光熱費、教育費、介護、家賃や住宅ローン、食費、など、どんなに気を付けていても出費がかさむものです。
しかも、なんとなくそのことから目を背けてしまいたくなります。だいたいこのくらいの出費のはず、などといって、支出の把握をしたがらないものです。
それなりに稼げばよい、という考えもありますが、それだけ働く時間も長くなってしまいます。集中力や意識も仕事に行ってしまいます。こうして本人の意思と関係なく、ワーカホリックになっていくのです。
身の丈にあった摂生した日々を送るだけで、いくらかでも儲かるなら、それも大切な手段です。種銭から適切な投資で増やせば、回り道のようで、それが近道にもなる、と思っています。
4.収支のマイナスをなくす
収支位把握した結果、毎月はマイナスになっている、という人もすくなくないと思います。
僕も、30過ぎまではマイナスでした。ボーナスをあてにしたり、借金をしたりして、なんとか乗り切る、ということを繰り返していました。
比較的収入は良かったと思いますが、今思い返しても、本当に無駄遣いしてきたと思います。
まずは、自分の財布の穴を埋める事です。ときにはその原因が思わぬところにあることもあります。
お世話になっている取引先や会社の先輩との飲みの関係が断ち切れない。恋人や奥さんが浪費家だった。親や兄弟が借金ばかりしてきて、お金の無心が止まらない。なども原因だったりします。
友達の保険会社のノルマを助けるために、保険に入る。かわいい後輩の借金の相談にのったら、返済を肩代わりすることになった。
など、自分の固定費のみならす、人との義理人情を思いやるがために、財布からお金が抜け落ちていくこともあります。
厄介なのは、こういった出費は額が大きいだけでなく、自分のミスではないため、「仕方がなかった」「自分は運が悪い」と思ったり、「人が困っていたら、一肌脱ぐのが人間」と考えてしまう事です。
こうした時の出費に、自分自身で大きく納得しているので、この出費を削れない、削らない、ということもよくあります。
たとえこうした理由でも、マイナスはマイナスです。まずは自分が豊かにならずして、人を助けることは出来ません。
人助けは大切なことですが、これも身の丈にあった助け方を考えるべきだと思います。
例えば月収20万の人が、友達の借金50万を肩代わりする、というのは、いくらなんでもやり過ぎです。どのように工夫したら、今後友達が返済できるのか?その知恵を一緒に絞ることが大切です。
経済的な観点では、マイナスは、マイナスでしかありません。ポケットに実際にお金が入ってくるための工夫をすること。これが蓄財にはどうしても必要だと思います。
5.収支とは別口で投資用の口座をつくる
お金持ちの人は、銀行口座をたくさん持っていら人が多いです。人によっては20万、30万程度を貯めるためだけの口座をつくっているそうです。
この口座は今度の旅行用、こちらは子供の学校の入学の支度金、あちらは奥さんやお子さんへのプレゼント用、と用途を決め、次々と貯金していきます。
たくさん作るのは大変ですが、とりあえず毎月の収支を把握するため、引き落とし用口座と投資用口座を分けるのをお勧めします。
お金はお金、お金自体どれも同じなのですが、口座が違うと意外と僕ら自身の扱い方が変わります。
こっちの口座からは支払いをして、こっちは貯める、ときめると、不思議に貯まってきます。
投資用口座は、証券会社の口座で十分つかえますので、支払い用の銀行口座、投資用の証券会社の口座などとわけてみると良いと思います。
6.種銭マインドを育てる
どうにかして数十万円の種銭を貯めるには、他のことをすべて終えてから投資を始める、とおもっていると、どうしても取りかかりが遅くなります。
貯金マインドを育て、実際に貯金をスタートさせても、現実に収支のバランスを取ってお金がたまりだすには、長い時間がかかるからです。
とにもかくにも、まずは始めてしまう、ということも、ある程度は大事だと思います。
投資によって、数百円でもいいので、いくらかでも収益が得られるようになれば、あとはロットを増やすだけですので、そこから種銭の重要性を実感できるようになります。
たとえば、10万円の投資で1ヶ月に1000円ほどが得られる投資があったとするなら、100万円で同じことをすれば、1万円、1000万円なら10万円です。
ロットを大きくするために、掛け金を増やしたくなりますので、お金を大事に使う意識や節約する気持ちがより深まってきます。
いまは1万円からでも投信や株、FXなどにチャレンジできるようになっていますので、まずは何か始めてみる、とくに一攫千金ものではなく、配当のようなインカムゲインで得られるものを始めてみると良いのではないかと思います。
7.副業の稼ぎは全て投資用口座に入れる
会社員をしているなら、一定の生活費はそちらから入ってきていると思います。それだけに毎月の収入から、一定額の種銭を入れることができうようになればしめたものです。
もし、仕事の収入と生活費がトントンだったら、副業で収入をプラスするのも良いでしょう。最初ですので、何でもいいと思います。
いまならAmazonの配達や倉庫での仕分け、ウーバーイーツなどのような体力系のものでも、週末に好きな時間を選んでやることもできますので、5万くらいのプラスは作れます。
この収入を遊びなどに使わすに、まずすべて投資口座に入れてしまいます。なにかに使う前に、かならず投資用の口座をくぐらせるのです。
投資口座は、なにもすぐに全額を投資に入れることはありません。種銭がしっかりある、と意識できることが大切です。
10万ほど種銭ができたら、それを10当分くらいに細切れにし、それを10ヶ月かけて手堅く投資商品を購入していくイメージです。
※虎の子の種銭をどのように運用していくかについては、ぜひこちらも参照ください。
そうこうしているうちに、また翌月になったら、また収入の10分の1が投資口座に入ってきます。
ウナギのたれの継ぎ足しのように、ちょっとずつ投資に回し、その一方でちょとずつ投下資金を追加する、ということをくり返していくのです。
この間に、少額で投資をくり返し、成功や失敗を体験して、自分の儲けやすい、得意な投資の形を作っていきます。
このような形で1年間くらい続ければ、一ヶ月1万円の投下資金でも、不思議と12万ではなく、20万位になります。臨時収入などをよりうまく貯める方向にもっていくようになるからです。
毎月3万くらい貯められる人なら、単純計算の36万はおろか、50、60万くらいにはなっていると思います。
そうした一年を過ごすことは、とても貴重です。お金が貯まるだけではありません。副業で稼ぐマインドや実際に稼ぐ力、収入口を増やす方法、投資のマインドや運用の方法、実際に稼げる自分の得意な投資のやりかたなども、身につけています。
しぶとく稼ぐ方法をいろいろと身につけていますので、貯金マインドだけでなく、様々なピンチを迎えても、経済的には乗り越えていくことができると思います。
まとめ 種銭20万は投資マインドの基礎作りでもある
ここまでの話を振り返ると、種銭20万円を貯めるには、以下のステップを踏むことになります
1.壁に目標金額を書いて貼る
2.収入の10分の1を貯金すると決める
3.収支を把握する
4.収支のマイナスをなくす
5.収支とは別口で投資用の口座をつくる
6.種銭マインドを育てる
7.副業の稼ぎは全て投資用口座に入れる
やや堅い話となってしまいましたが、これらは実際に20代にカード破産などをしていた僕自身が、30代に浪費家をやめて貯金と投資を始めて行ったときにやっていたことです。
蓄財についての本を読みあさりながらの行動だったので、あまり体系的とは言えませんが、少なくともこのステップで浪費癖がなくなることは保証できると思います。
20万円がどのような額になるかは、収入や価値観が違うので、ひとによって様々だと思います。
それでも、平均的な社会人1年生の初任給とも言えるこの額を、生活費を賄いながら投資の種銭にできるくらいになれば、蓄財マインド・投資マインドは十分に育っていると言えるんじゃないでしょうか。
1年くらいかけて、億という資産の足がかりとなる種銭を作りながら、しっかりと投資マインドを身につけていくのは、けっこうな苦労です。
億を目指す蓄財とは、文字通り「意志をもつ人」。そういうものなのかも知れません。小手先のテクニックだけでは、なかなか簡単には達成できなさそうです。
それでも、億という金額には、諦めることなく目指す価値があると思います。
テクニックもスキルも、魂も体力も全部注ぎ込んで、この長い道のりを歩いて行きたいと思っています。
コメントありがとうございます。
2000万まで来ているとのこと、並々ならぬ苦労と工夫であったことと拝察します。
億まではあと8000万でも、おそらく山の5か6合目まで登っていると言っていいのではないでしょうか。
資産拡大のスピードアップを感じている頃と思います。ぜひ今後も一緒に蓄財を楽しんでいただけたら幸いです。