この記事はおよそ 10分23秒で読めます。
FXについては、基礎的な情報(ファンダメンタルズ)と、チャートの上下の法則性(テクニカル)の2つを併せながら投資判断するのがよい、というのは前にも書きました。
と言っておきながら、僕自身もつい最近のトレードで大きな反省点がありました。
このあたりがFX初心者だと痛感させられます。たとえば経済指標の見方について、まったく知らずに投資を展開していました。ぜひ僕と同じくFX初心者という方には共有したい情報です
知っている人からすれば、「お前、そんなことも知らんでFXはじめたんか、、、」とあきれられそうですが、恥を忍んでここに書いておこうと思います。もしも僕のような人がいて、だれかの役に立てたら幸いです。
目次
目次
経済指標について
もちろん投資ですので、100%確実な方法と言うものはありませんが、経済指標をしっかり見つめながら投資することで、自分自身もチャートに振り回されずにエントリーすることができます。
経済指標をもとにすると、投資すべきタイミングやロット(単位数)の量などをどのくらいにするかといった投資スケジュールをあらかじめ立てた上で投資に臨めます。
いつエントリーすべきか、や、このエントリーにはどのくらいの資金を投下すべきか、といったことをあらかじめある程度決められれば、よほどのことがない限りチャートに振り回されなくて済むかと思います
今回は経済指標の読み方と、そのほかに必要と思われるエントリーまでの準備情報について書いておきたいと思います。
1.指標予想との乖離が大きいとチャートは揺れる
大手の証券会社やFX会社の取引ページのなかには、経済指標というページがあります。
SBI証券のFX取引ページだと、こんな感じです
上の方に、ファンダメンタルズ分析 と書いてあるボタンがあります
これを押すと、経済指標のボタンが出てきます(゚Д゚)
以下が経済指標のページです。
下の方の段に、それぞれの時刻に発表される経済指標名、調査の期間、さらには指標の予想と結果も書かれています。
スクロールしていくと、過去や未来に予定されている指標もわんさかと出てきます。
SBI証券の場合は、アプリでも見ることができます。アプリだと、指標に★マークがついているものとついていないものがあります。より市場へのインパクトが高い指標には★がついているそうです。
で、この場合、7/17の23:00にミシガン大学消費者信頼感指数が発表になっています。
予想が79.0、結果が73.2となっております。
予想に反して、結果が大きく割れ、およそ6ポイント近く低い数値が出ています。
つまり、今回の調査結果では、消費者の景気への信頼感は、予想よりもかなり低かったという結果になっています。
アメリカ経済への信頼感は、まだ十分ではない、ということです。ということは、ドルの人気は下がります。
この指標を見て、かどうかは分かりませんが、このあたりから、ドルが売られ円高になっています。
もう一回図を出しますと23:00まではドル円の動きは107.100円から107.280円のあたりをウロウロしていました。
ボラティリティ(価格の上下変動幅)も、20pips以内と、とても小さくなっています。
ですが、今週の相場が終わる明け方の5:00まで、結局円高になり続け、106.942円と、107円台を割りました。
指標が出たときが107.180円くらいですので、20pips以上円高に動いています。
指標が出た直後にいったん下げ、そのあと調整でまた107.180円に戻していますので、ここで売エントリーした人は多かったと思われます。
今回の経済指標は、それほどパンチ力が強いわけではないと思いますが、指標のインパクトの強さによっては、市場も大きく動くことになります。
インパクトの強さで言えば、毎月第1金曜日に発表になる、米国非農業部門雇用者数はかなり大きいと言われます。7月はたいしたことはありませんでしたが、6月の発表では、予想と結果が大きく乖離し、大きく市場が動いていました。
これが100%すべて、と言うつもりは毛頭ありませんが、まさに「経済指標」、指標として抑えておくべき数字であるとは言えそうです。
指標は、発表スケジュールが決まっています。指標のインパクトの強さを自分のスケジュールにあわせてエントリーするようにすれば、大筋でスケジュール管理のされたFX投資を行うこともできるようになります。
2.チャートの潮目、大きな方向性を抑える
また、実際のエントリーについては、1分足、5分足だけでなく、4時間足、8時間足、日足といった、大局をおさえながらのエントリーも大事になってくると思います
短い足の流れだけを見ていても、だらだらと決済しないままチャートを見続けていると、結局大きな時間軸の流れに持って行かれます。
つまり、すぐに決済するだろうから、と思ってエントリーしても、あまりに価格が動かないと、なかなか相場から出られなくなるということです。
日足などで、いまトレンドは下落局面か、上昇局面かを大筋でおさえておくと、だらだらと決済できない場合に、市場の向かう方向の強さがわかります。
週足、日足のような大局に対して逆張りしていれば、早く離脱、順張りしていればもう少し粘る、など、おおまかな方針を頭の片隅におきながらトレードできれば、損切りや利確も迷いなくできると思います。
また、イフダンOCO注文などをつかって、「いくらになったらエントリーを開始して、損切りはここで、利確はここ」と、自分なりのストーリーをもった機械的なエントリーも可能になります。
これなら、思いつきでのトレードをしなくなり、利確も損切りも自分のシナリオの中ですので、チャートに振り回されずに済みます
また、経済指標が大局のチャートの動きに対して完全に逆方向を示すこともあります。
ここは指標のインパクトの強さにもよりますが、潮間が変わる瞬間だったりもしますので、僕個人はファンダメンタルズの指標である経済指標を重視しています。
ですが、よく分からない、迷いが出る、といった時は、躊躇せずに相場からいったん離脱する。損していても損切りする、ということも大切なような気がします。
3.自分の投資を記録にとって、クセを修正する
指標と大局が順張りの方向性であれば、あまり迷いなくエントリーすることができると思います。僕もそのタイミングなら、思い切ってエントリーしています。
まあそれでも上手くいかないことはあります。それでも自分自身が納得いくエントリーであれば、それでも良いかなと思っています。
また、自分の投資を記録にとって、クセを修正することも始めました。
とくに、エントリーしたときに、何を根拠にしたのか、そのときの気持ちなどを簡単にメモするようにしました。
まだ初めて一ヶ月くらいですが自分の投資パターンに自分特有のクセがあることが分かって、修正をかけています
とくに、僕の場合は飛びつき買いや、あり得ない逆張りをかけていることも分かりました。
僕は基本的に思考が逆張りなので、すぐにチャートの反転を狙ってしまうのですが、ことFXにおいては、これを根拠なく、感覚で行っていることが多いことも分かりました。
よく考えたら、チャートがそんなに頻繁に反転するなんて、あり得ません。1分足や5分足でみることに慣れすぎてしまうと、小さな利ざやが取れるのではないかと期待してしまいます。
しかもFXはレバレッジが大きいので、そうした小さな動きでも大きく利益が取れると期待しすぎる部分もあります。
ですが、いくらFXでも、なにも大きな経済事情もなければ、数分や数時間では、普段は100pips動くなどということはありません。
そういった意味でも、経済指標と経済ニュースを抑えつつ、大局をみて、情報をつかみながらチャートと向き合うというのが、利益をつかむためには大切なのかも知れません
このように、自分のクセを修正するための情報を合わせるということも、チャートと向き合う上では大切ではないかと思っています
まとめ 楽しんで情報収集し、チャート分析に活かす
ここまでの話をまとめると、チャートを読む上では、情報との合わせ技が重要だと言うことになるでしょうか。
1.指標予想との乖離が大きいとチャートは揺れる
2.チャートの潮目、大きな方向性を抑える
3.自分の投資を記録にとって、クセを修正する
ファンダメンタルズ情報、大局観、自分自身の情報などを読み取り、テクニカル分析を配合することで、少なくとも損をしない投資ができるようになり、守りが固まると思います。
とにかく負けの回数や量を減らすことができれば、相対的に勝ちに繋がっていきますので、いまは自分の中にある穴の部分を塞いでいこうと試みています。
さまざまな情報が必要となってくるFXですが、上手く行っている人は結局シンプルな手法となっているようですので、そこにたどり着くまで、いろいろ試してみたいと思っています。
いろいろな経済情報を知っていくと、TV(特に大手TV局)の報道の真偽について疑う目線が持てたり、自分のためになる情報を絞れるようになるので、自分の人生も充実する感じがしてなかなか楽しいです。
FX攻略のための魔法の情報を得ることはできないので、できる情報収集から、コツコツと積み上げていきたいと思っています。