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小銭稼ぎに、FXのスキャルピングの練習を開始しました。
幸い、時間だけはあるので、昼のバイトが終わった夜の時間をつかって、どのくらい上手くいくのかを検証中です。
中長期の視点でスイングトレードはなんどか挑戦していましたが、なかなか上手くいかないことや、どうしても成果が出るまでに時間がかかります。
なんとか、バイトの時給の半分くらいを稼げないかなぁーと、むちゃくちゃゲスい考えで始めた投資です。
とはいっても、価格の上下動を利用するキャピタルゲイン投資、そしてチャートの動きに注目して利益を取るテクニカル投資で利益を上げている人がいる以上、一目置かないわけにもいきません。
もちろん、精神安定上、長期投資目線、インカムゲイン投資がメインではありますが、やり方を知らずして取り組まない、というのもなんとももったいないので、全般的な知識向上もふくめて、やってみたという感じです。
キャピタルゲインを狙う投資は、ほんとうにあまりやったことがないので、本当にずぶの素人です。
いまの自分の気持ちや、考え方を記録しておくためにも、状況を書き残しておきます。
これから少額でFXでもはじめようかな、と言う方がいたら、ためしに体験しているような気持ちを共感できたらと思います。
目次
- 1万4千円からFX開始。初心者の2週間でのスキャルピングの結果は?
- 1.基礎知識の参考資料
- 2.ロスカットの恐怖と、必ずしておくべき損切りの設定
- 3.経済指標を見るようになりました
- 4.チャートの基礎理論だけでも、かなり人類の知恵を感じます
- 5.約3500円勝って、2200円負けました。
- まとめ 失敗も勉強代として
目次
1万4千円からFX開始。初心者の2週間でのスキャルピングの結果は?
スキャルピング、とは、簡単に言うと超短期トレードのことです。スカルプ(頭皮)が語源で、頭の皮を剥ぐように、すこしずつ利益を剥ぎ取って稼いでいく、と言うような意味合いがあります。
たとえば、Fxなら、1ドル=108.000円なら、買いで入って108.100円となるだけで利益が出ます。
細かい説明は省きますが、1万円強を投下して、ミニ米ドル円で取引しても、0.1円上昇すれば100円、1円上昇すれば、なんと1000円も儲かります。
なかなか毎日1円上下するということはありませんが、0.1円や0.01円は、とても現実的な数字です。
Fxだと、この0.01円を1pipsなどと呼びますが、だいたいこのpips単位で10~50pipsの利益を何度も取っていくことで利益を上げていこう、というのがスキャルピングです。
数十円~数百円といった利益を、数分から数十分で稼ぎ、何回もトレードしていくことで、まずは自分なりの勝ちパターンを身につけていきたいというのがもくろみです。
まさに、ちりも積もれば山となる、ような投資手法です。
100日くらい続けてみて、そこそこうまく利益が取れるようになったら、利益のを再投資し、元手を2万円、3万円と増やしていけるのではないかと思っています。
10万円くらいを他の稼ぎからさっさと投下したい気持ちもありますが、手順や勝ちパターン、基礎知識を増やすためにも、まずは10万までは自力で増やしたいというのが目標です。
1.基礎知識の参考資料
始めるに当たっては、まず下準備を行いました。
とはいっても、準備しすぎてもなかなか進まないので、自分のできる範囲で。
いまは主に動画とブログで情報を集めています。基礎的な知識の再確認については、元銀行員トレーダーのT-yaさんの動画を中心に情報収集しています。
FXならではの言葉の意味や指標の使い方、実際のトレードでの活かし方について、とても分かりやすく説明されています。
2.ロスカットの恐怖と、必ずしておくべき損切りの設定
FXへの挑戦は、これが初めてではありません。なんども苦渋を舐めさせられ、これはギャンブルでしかない、と何度も遠ざけてきました。
1度目の大損は、かつて100万円近くの金額を豪ドル円のFXに投じ、長期目線でスワップポイントを狙っていたときのことです。
スワップポイントとは、金利の差からえられる利益や損益のことです。豪ドル円の場合は、当時だいたい70円~100円くらいが一つの注文単位(ロットなどといいますが)から入ってきました。
毎日配当がでるようなものです。なかなかすごいインカムゲインだと思いました。
当時の僕は、豪ドル円が0.5円下がるごとに1ロット購入していました。どこかでチャートが反転したときに、おおきく利益を取れると思っていたからです。
それに、豪ドルだと8万円くらいで1ロットを購入でき、そこから毎日およそ100円ちかいスワップポイントが出るとあって、積極的に購入していました。
リーマンの前だったので、おおきな価格変動を経験しておらず、数日で何十円も相場が変動するなんて、思ってもいなかったのです。
なんと損切りもいれずに10ロットくらい入れていました。今思うと恐ろしい行為ですが、怖い物知らずという表現がぴったりです。
そこから毎日約1000円のスワップポイントを得ていました。一ヶ月およそ30,000円の収益です。
最初に買ったロットは5,6円近く下げていたこともあって、そろそろ反転するだろうという期待もありました。
一時はなかなかの金額が毎日はいってきて、これはぼろい投資だと思っていました。
しかし、あの日がやってきました。2008年9月15日。リーマンショック時の大暴落です。
数日にわたって一日に暴落は続き、しかも市場は凍結。最終的には注文もろくに操作できないまま強制ロスカット、すべての資金がなくなり、大損をしてしまいました。
2度目の大損は、トランプ政権誕生時です。リーマンショックが去って数年、今度は市場の動きに併せ、損切りも視野に入れていました。
しかし、今度は市場が凍結。大統領選の結果が出る数日前から、取引市場は操作できなくなっていました。
あれよあれよという間に、また市場は大きく変動。僕が再挑戦に投じた50万円は、また吹っ飛んでしまったのです。
敗因は、損切りをぜず、逆指値をいれなかったことでした。どうしてもナンピン買いが身につきすぎていて、気持ち的に損切りを設定できなかったのです。
前述の参考資料での動画などでも再三述べられていましたが、FXと株式投資が違うところは、レバレッジをかけて投資しているため、価格の大幅な下落に耐えられないということです。
塩漬けが効かない。とも言えるでしょうか。株式投資なら、多少ナンピン買いした方が、価格が戻ったときにおおきく稼ぐことができます。つまり、塩漬けにすることで更なる買いができ、配当も増やすことができます。より美味しくなるというわけです。
ですが、FXの場合は、塩漬けどころか、漬物自体が上手く浸からずに食べられなくなって、捨てなければなりません。
かならず損切りをすることが重要です。と同時に、損切りのラインも、研究する必要があります。
ある意味、この損切りのラインの決め方を知ることが、スキャルピングにおける勝ちパターンの第一歩なのかも知れません。
このロスカットの恐怖があって、FXはやめようと思っていました。しかし今回は動画でも何度も逆指値しておくことの重要性について説明があったので、下手なりにかならず損切りポイントを決めて、逆指値を入れています。
これによって、今回は何度か下落による損を回避することができました。
3.経済指標を見るようになりました
FXには、相場が大きく動くときと、あまり動かないときがあります。なんとなく感覚でそれは分かっていましたが、なにがきっかけになるかは、恥ずかしながらあまり分かりませんでした。
今回、情報収集する中で、経済指標という言葉について学びました。各国の政府や中央銀行が発表する、各種経済の進捗状況です。政策金利や失業率、雇用保険の申請者数など、さまざまな経済に関する数値が発表されています。
FX会社や証券会社などが、発表時間や重要度などをまとめてだしています。また、数値に関しては、予想と結果も出していて、この予想と結果がずれると、おおきく市場が動いたりします。
有名なのが、毎月第一金曜日の21:30に発表される、アメリカ非農業部門の雇用者数の統計です。今月も6月5日に発表がありました。
今回は予想を大幅に上回る雇用があったという統計結果となり、米ドル円も大きく動きました。
今回のスキャルピングでは、この第一金曜日の21:30は、手始めにかなり待ち構えていました。
21:45に買いでエントリーし、この2週間中で最大となる、111pipsを獲得し、少ないながらも1,114円の収益を上げることができました。
4.チャートの基礎理論だけでも、かなり人類の知恵を感じます
金融工学が失敗したことからも、テクニカル分析には限界があると感じていました。だから、機械的にテクニカル分析を使うことは、おそらく収益にはつながらないと思います。
この思いは今も変わりませんが、一方でそれなりに人類が知恵を積み上げてきたことを知ったことも、今回の学びでした。
チャートの波を把握して、下限に線を引くサポートライン、または右肩あがり、右肩下がりのチャートにおいて、上値と底値の切り上がりなどをみながら斜めに線を結ぶトレンドライン。
こうした基本的な線をなんども結びながらチャートを見ていると、世界全体の投資家が、以外にもほぼおなじところにラインを引いていることが分かります。
そして、そのラインをブレイクした場合、買いや売りのポイントが発生します。
とくに数分から数十分、ながくて数時間のトレードで収益をかさねるスキャルピングにとっては、このポイントを見極めているだけでも数十円の利益を取ることができます。
今回はこれをいろいろと試していくうちに、こうした基礎的な金融工学の知恵を組み合わせてチャートを見ることは、決して無駄というわけではないことが分かりました。
今回の試験的な取引で、100%ではないものの、テクニカル分析におけるチャートの基礎知識は、結構使えるなと思いました。
むしろ積み重ねていけば、100%ではないにしても、かなり精度の高い市場予測ができることが分かり、一つの自信となりました。
すくなくとも、訳の分からないグラフの動きに対して、ここまでの見方を編み出してきた人類の知恵は、凄いなと思います。
上手くはいかなかったものの、金融工学と機械で経済を牛耳ろうと研究した人々がいたのも、うなずけます。
まして、人間は機械ではなく、臨機応変に知識を組み合わせることができます。
テクニカル分析の仕方に、ファンダメンタルズ分析を組み合わせることによって、適切なタイミングで、ある程度は適切な方向に売りや買いの注文を入れることができることも分かりました。
より適切に情報を組み合わせていけるよう、情報収集が必要だ、とも感じました。
5.約3500円勝って、2200円負けました。
6月初旬から、およそ2週間ちょっとがすぎました。おそるおそる始めてみたスキャルピングですが、現在の収支は、
利益が3,500円(11トレードの勝ち取引)
損益が2,200円(13トレードの負け取引)
というところです。何度かやってみると、それなりに損を最小限に抑える方法、利益が出やすい傾向などを知ることができ、試験段階としてはなかなかよい滑りだしだったかなと思います
損切りポイントを必ず決めて、逆指値を入れれば、突然の暴落が来たときにチャートを見ていなくても大損は避けられます。
今回も、利益が出ているトレードは損を出しているトレードよりも、トレードした回数が少ない(つまり勝率では負け越している)ものの、収益で上回ることができました。
これは、損切りポイントを置くことによって、はやめにマイナスのトレードを手仕舞いし、方向転換したことが勝因だったかなと思います。
振り返ると、マイナスのトレードでの損益が、一回につき10~20pipsに抑えられていることが分かります。ある程度リスクをコントロールできたかな、と思います。
リスクがコントロールできて、利益を少しでも出す方向性が分かりさえすれば、あとは学び続けることによって収益が上がります。これはインカム投資と同じだと思います。
収益スピードを上げるために、もうすこし学びを続けたいと思います。
まとめ 失敗も勉強代として
ここまでの内容を振り返って見ますと、
1.基礎知識の参考資料
いまはブログやyou tubeで良質な情報が出ています。
逆指値の入れ方を知って、リスクをコントロールできれば、勝率が低くても、ぐっと収益が上がります
3.経済指標を見るようになりました
できるだけ勝てるタイミングでエントリーするためには、とても重要でした
4.チャートの基礎理論だけでも、かなり人類の知恵を感じます
まったく読み切ることを諦めていたグラフの動きも、読むのが楽しくなってきました
5.約3500円勝って、2200円負けました。
FXは勝ちパターンがわかれば、掛け金を増やすことで収益を何十倍にもできます。とにかくプラスが出せれば、未来に大きな希望がもてるのが魅力です。
といったところです
しくじったのは、一度損切りをおくのをうっかり忘れてしまい、あっというまに90pips損してしまったことです。900円近く損失してしまいました。
ここでちゃんと逆指値しておけば、20pips程度の損害で済んでいたかも知れません。トータル収益も2,000円くらいは勝てていたかも知れないとおもうと、改めて損切りを置かない怖さを思い知らされました。
もちろん分からないこともたくさんありますが、相場が動く雰囲気は、各種のファンダメンタルズ情報と、チャートの指標を組み合わせると、なんとなく見えるときがありますので、勘に頼るよりはいいのかな、と思いました。
とにかく、1円でもいいからプラスを出せたことがなにより嬉しかったです。
FXは、とにかく再現性を持ってプラスさえ出せれば、あとは掛け金と度胸の問題です。100倍の資金で同じトレードができれば、今の100倍の利益が得られます。
1万4千円の元手で1300円が生み出せる、ということは、単純に100倍の140万円で同じ取引をすれば、13万円が得られる計算になります。
我が家の食費の2ヶ月分にはなる計算です。もしここまでのスキルが身についたら、心強いです。と、いろいろと皮算用してしまいました。
ただ、まだ2週間しか試していませんし、コロナショックのような大きな波をこのスキャルピングで経験していませんので、もうすこしいろいろ試す必要はありそうです。
とはいえ、リーマンショック時やコロナショック時のように、トレンドがはっきり出ていればいるほど、テクニカル分析の勝ちパターンにはまりやすいので、スキャルピングにとってはむしろ追い風になりそうです。
むしろトレンドがでにくいレンジ相場のときほど、どのようにわずかな利ざやを積み重ねていけるかという鍛錬をつむことが、当面は重要かなと思っています。
スイングトレードとスキャルピングを上手く利用して、FXでもいっぱしの収益が上がるように頑張りたいところです