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お金は、一体いくらあればいいのでしょうか。これは人によって目指すゴールが違うので、結論が出ません。
老後2000万円問題が取り沙汰される中、どの世代のどの世帯主にとっても、また家族にとっても、必要なお金の量を見極めるのは難しい問題です。
しかしお金は正直欲しい、と思いつつも、じゃあいくらあったらいいのか?と言われれば、即答できる人は意外にも少ないのではないでしょうか。
人生や将来は、この先どうなるか分からない訳ですから、収入のゴールを決めてしまうことは、なんだか自分の将来の一部を決めてしまうようで、嫌に思うものです。
今回は、いくらあったら幸せを感じられそうかを考えてみたいと思います。
目次
- お金はいくらあればいいのか。ゆとりを感じるための3つのコップ理論
- 1.自分の指標を設定する
- 2.コップの中のお金を使っているか、あふれているお金を使っているか
- 3.コップを小さくし、注がれるお金を増やす。
- まとめ じゃぶじゃぶあふれ出すお金を作ってから、贅沢しよう
目次
お金はいくらあればいいのか。ゆとりを感じるための3つのコップ理論
多くの人々は、お金は欲しいものの、だれもがスーパーリッチになりたいと思っているわけでも無いと思います。
少なくとも、毎日の苦しい暮らしを脱出して、好きな仲間と仕事や余暇を楽しみ、定期的にささやかに家族と旅行や外食に行ければ、それでいい、と思っている人も多いのではないでしょうか
だいたい一般の日本人なら、あと5万円月収が伸びたら、とか、あと10万円月収が増えれば、急な出費にも耐えられるのに、と言うところかと思います。
考え方次第ではありますが、これを達成できるだけでも、大分辛さは緩和されると思います。
これは、自分の必要経費の範囲があるからだと思います。
相当な贅沢をしない限り、毎日の生活にとって、最低限必要な経費はそんなに変わるものであるはずがありません。
そこで、必要経費との関係を、をコップを例えながら考えてみます
1.自分の指標を設定する
意外にも、豊かになりたい、もしくは今の生活を抜け出して、もう少し楽に生活したい、と思っている人は多いのに、その稼ぎのゴール設定が曖昧な人は多いです。
突き抜けるほど欲しい人は、いわゆるスーパーリッチと言われる、流動性ある金融資産5億円くらいは、絶対欲しいと思うでしょう。
また逆に、そこまで欲しいと思っていない人もいます。家族が慎ましく生活できる程度あれば、お金を稼ぐのに血道を上げ、人生の大事な時間を費やしたくないと本気で思っている人もいます。
また、総資産ではなく、毎月や毎年の収入で測りたい人もいます。
月収なら100万円や200万円くらいあれば、いい生活ができるな。と思う人も多いでしょう。年収なら1000万円や2000万円くらいでしょうか。
となるとお医者さんや弁護士、官僚やエリートサラリーマン、会社の部長や役員クラスあたりじゃないと、実現できそうにありません。
ですが、個人の「幸せのものさし」は違います。
だから、どこからが自分にとってゆとりとなるのか?これを自分なりに決めておくのが良いと思います。
つまり、自分のコップの大きさを設定するということです。
年収や月収、総資産のどれでもよいですし、全部について指標を設定するのもよいでしょう。
たとえば、自分の毎月の支出から、もしくは月々の使用項目別に積算などで、自分の生活費として必要な額を確実に抑えましょう。
一般の日本人であれば、一人暮らしなら20万、世帯持ちなら3,40万くらいが妥当なところだと思います。
とすれば、ここを越えたところからゆとりになってくるはずです。
2.コップの中のお金を使っているか、あふれているお金を使っているか
このコップにたいして、どのようにお金を使っているかが一つのポイントです。
ぼくもそうですが、ついついコップの中のお金を使ってしまう、ということはないでしょうか。
多くの人は、コップに注がれるお金があふれる前に、後々注がれくるお金を予測して、あふれるのを待ちきれずに使ってしまいます。
前倒しにコップが満たされるまえに使うのではなく、あふれる見込みが合うのなら、きっちりあふれるまで待つべきです。
月収で見ると分かりやすいかも知れません。
まずは月の支出をしっかりと把握します。
そして支出が収入に収まっていなければ、まずは収入のなかに入るように、支出の内容を削ります。
収まっていないということは、どこかしらで借りているためです。
また、おさまっていても、お金が増えない、というひとは、これまたコップの中のお金を使っている人に入ります。
借金はしていないが、豊かにならないと言う人は、たいていここに入ると思います。ひとは、稼ぎが増えれば、いつの間にかその分をちょうどまで使ってしまう心理があるのです。
まずは潤沢におかねを自分のコップからあふれさせなければいけません。
収入が支出を現実に、サイフや口座のお金が増えるよう工作を続けながら、実際に自分のコップからお金があふれるのを待ちます。
ひと月に自分の月収の10分の1以上が支出を上回るようになれば、コップからお金があふれている状態と言えるでしょう。
もし収支のバランスを取りたいということであれば、試しにこちらもご覧になってみてください
3.コップを小さくし、注がれるお金を増やす。
さて、支出をどんどん削れば、コップは小さくなります。ですが、あまりに一気に小さいモノに削ってしまうと、今度は生活が大変になってしまいますので、バランスを保つことが必要です。
とにかく、身の丈にあった生活をすれば、おのずとその金額は見えてきます。無理しない範囲で、しかも自分らしく暮らせる程度の支出にすれば、収入がそれをうわまわり、お金がすこしずつあふれてきます
支出を抑えるなら、こちらの方法はどうでしょうか
または、コンビニ消費を重点的に抑える、という方法もあります
この、あふれた分を投資に回していきます。自分の生活が守られていれば、あとはいったん贅沢をおさえて、投資することでお金を増やしていくのです。
貯金と違い、投資は利殖ですので、お金は次第に増えていきます。貯金の効率が上がるとも言えるでしょうか。
まずは自分の身の丈を知る。それを上回る収入を自分のコップに注げば、お金があふれ始めます。それを利殖して、増えてくる分で、いよいよ贅沢するわけです。
小さなお金からコツコツと投資で増やしていく方法については、以下も試しにご覧ください。
まとめ じゃぶじゃぶあふれ出すお金を作ってから、贅沢しよう
今現在お金がなくても、贅沢は、きっとできるようになる、と僕は思います。それは、今述べてきたような手順でお金を増やしていければ、お金は増えざるを得ないからです。
ここまでの話をまとめますと
1.自分の指標を設定する
2.コップの中のお金を使っているか、あふれているお金を使っているか
3.コップを小さくし、注がれるお金を増やす。
ということになります。お金は、どうしても「いますぐ使いたい!」と思ってしまうものです。
だからこそ、貯め方、使い方の順番を間違えてはいけません。どうしても順番を逆にしがちになりますが、この順番を守れるよう、知恵を絞っていくことが大切です。
少しのがまんで、コップから、お金があふれ、次第にじゃぶじゃぶとうなりをあげてあふれてくることを考えたら、どうでしょうか。
ぜひ青天井に収入が増えることを夢見ながら、自分の収支のコップをコントロールして、お金を増やしていきましょう