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目先の利益はどうあれ、株式投資で手堅く儲けたい、と思うなら、20年くらい持ち続けるつもりで買っています。
実際は長くても3年くらいで手放していることが多いですが、20年くらいの気持ちで購入して、ようやく3年です。
このくらいの長期スパンで買わないと、もっと即物的にリターンを期待してしまいます。
投資の神様、ウォーレンバフェットも、株式は、その会社と結婚するつもりで買いなさい。と言っています。
実際、長期に保有したほうが、価格も配当も期待できるので、僕もそうすべきだと思います。
目次
- 3〜5年だと、業績が効果に現れにくい
- 推しの企業と一生付き合う気で買う。株の長期投資は年功序列
- 1.目先の10万より、20年後の1000万
- 2.退職金を倍にするつもりで
- 3.人生のパートナー的企業を探そう
- まとめ 株式投資は、長く楽しく付き合おう
目次
3〜5年だと、業績が効果に現れにくい
どんなに期待できる業績予想があっても、地道な働きが業績に反映するのは、3年〜5年後くらいです。
会社員の方はわかると思いますが、超画期的な新商品でも出ない限り、地道な企業努力が実績に反映されてくるのは、4、5年くらいでしょう。
ある意味、この期間はどうしても、下積みの時期、地盤固めの時期と言えます。
インカムゲイン重視の投資であれば、ファンダメンタルズな要素が必ず入ってきます。だとすれば株が本来の意味で値上がりしたり、増配したりするのは、業績と深い関わりがあります
あまりデイトレーダーのように一朝一夕に儲けをねらっていると、上手くいかない印象があります
推しの企業と一生付き合う気で買う。株の長期投資は年功序列
こういった意味で言えば、いかに早めに銘柄を仕込み、それを長期的に持ち続けるか。
少しくらいさがっても、損切りを置かず、買い増しするか。
こういった長期戦の構えが必要です。だから、先に仕込んだ銘柄は時とともに徐々に成長していきます。
子供が成長するかのようです。最初に仕込んだ銘柄が10歳くらいにになると、こちらの意図も分かってくれるようになり、それなりの利益を出し始めます
それまでは手のかかる子供のようです。2,3歳くらいは、銘柄のクセもわからず、こちらの思いも通じず、なかなか苦労するところです。しかも購入し始めて2,3年経つのに、わがままに暴落したりします。
そういった、価格の上下と付き合い、その価格の上下動に対して沸き起こる感情をなだめすかして、さらに持ち続けていくのです。
2,3ヶ月くらい保持して、価格の上下で20~30万くらいの利益をだす。このサイクルをつづけていく。ということを素人がやっていこうとすると、なかなか結果が出ない上、チャートのわがままさに振り回されて、本当に投資が嫌いになってしまいます。
こういう取引はテクニカル投資を勉強するか、こういった分野専門のトレーダーの人々にお任せし、自分は長期保有を基本にじっくりと投資するスタイルを選んできました。
即座に損切りせず、長期保有するための僕なりの考え方を3つ紹介します
1.目先の10万より、20年後の1000万
いまでも、トレーダーに憧れが無いわけではありません。すこしの利益をテクニカルに運用しようとして、失敗することはよくあります。
いかんせん、テクニカル投資への造詣が浅く、この方法ではなかなか利益が出せません。
この辺が投資家として残念なところです。資金増加に即効性がない。といえばそれまでです。いろんなことをがまんして、資金が増えて行くのを待つしかありません。
とはいっても、目先の数字をいつまでも案じていても仕方ありません。やれることがあるとすれば、短期で稼げない分、長期保有後にまとまった資金を回収できるよう、運用努力するだけです。
複利を活用すれば、テクニカルのトレーダーのように、様々な分析の目線や難しい知識が無くても、資金はカーブを描いて増えていきます。
目先に10万円を稼ごうとして、安易に勉強せずにトレードに走るなら、20年後に1000万円を作るつもりでコツコツやった方が、結果はいいと思います。
2.退職金を倍にするつもりで
この考え方は、あくまでインカムゲインを中心に据えた考え方です。そして、高配当の商品に投資し、資金投下を惜しみなく続けることができれば、インカムの原理でも早く資産を築くことはできます
インカムゲインであっても、高配当銘柄のへの投資を組み合わせれば、ひとかたの財産を稼ぐのに20年もかかることはありません。
ただ、いずれにしても、資金を増やすスピードを上げるとするならば、より勉強しなければなりません。
リスクが上がる分、そのリスクをコントロールするための知識を備えなければならないのです。
もし、投資を資産作りの補助的な要素として使っているなら、仕事から収益を得ていることでしょうから、ここまで焦る必要は無いでしょう。
スタンスとしては、気長に退職金をたっぷりとしたモノに増やすつもりで望むのが、精神面の健康を考えても、健全だと思います
それでも、複利を学び、投資対象を選び、市場を研究し、リスクを計算する、など、長期投資でもそれなりにやることはあります。
それらを乗り越え、投資を判断しているだけでも、貯金だけの人よりは、各段に大きな資産を築くことはできます。
3.人生のパートナー的企業を探そう
トレードの魅力はいったん置いておき、資産作りの中心は、テクニカルではなくインカムゲインに置くべきだ、と思っています
それだけに、同じ企業に長く付き合っていくことになると思います。
かといって、20年正解の企業を買い続けることになったのかどうかは、20年後にしか分かりません。
結局は、保持を断念して、別の銘柄に乗り換えることもあります。このあたりが子育てや結婚生活とは違うところでしょう。
だからこそ、エントリーの時にできるだけ長く付き合っていけるような企業を選ぶべきなんだと思います。
扱っている商品が自分の趣味・趣向とマッチしている。その企業のサービスを今後もずっと受け続けていたい。親の代からその企業の商品をずっと使っていて、今後も使い続ける。
など、企業分析だけではなく、気持ちの面でも、その企業の理念や企業姿勢、製品と長く付き合っていける。そんな企業を選ぶと、幸せな株式投資ができると思います
まとめ 株式投資は、長く楽しく付き合おう
ここまでの話をまとめてみます
1.目先の10万より、20年後の1000万
価格の上下動でサクッと稼ぎたい気持ちを抑え、粘り強く資金投下を続け、ひとかたの財産を築きましょう
2.退職金を倍にするつもりで
生活費は、基本的に仕事からある程度得られているはずですので、投資で少しずつ豊かさを感じながら、最終的にはたっぷりと退職金を作る感覚で投資していく。少なくともそんな気持ちで臨むのがいい距離感だと思います
3.人生のパートナー的企業を探そう
結婚相手や自分の子供と長く付き合うように、投資対象の企業とも長くつきあっていく気持ちで購入すると、たのしく株式投資と付き合えると思います
企業も言い換えれば法人ですので、法律的には人格化されています。株を買う、ということは、人と付き合うことになるのかも知れません。
せっかくファンダメンタルに企業研究をして、株を購入するわけです。冷ややかに2,3ヶ月の付き合いで、ちょっとの利益でさようなら、というのでは、なんとなく残念な気もします
機械的な分析と、精神的な親密感。この二つのバランスがあってこそ、大きな利益にも繋がると思います。
ぜひ推しの法人とともに、大きな財産への長い旅路を歩んでいきたいものです。