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投資はしてみたい、しかし資金が少なすぎて、ということもありますよね。
最近はFxや株式投資が疑似体験できるゲームなどもありますが、やはりリアルの市場と闘うとなると、大分感覚が違います。
それに、すこしでも実弾でやらなければ、実感が湧かずに、鍛えられない、というひともいるでしょう。
少し前までは、株式や投信は少なくとも1銘柄買うのに30~40万円かかりました。
最近は、株式もミニ株やプチ株、投信も金額投資で100円から、通常単位でドル円1ロット買うのに10万円かかるFXでも、ミニプライスなどで1万円くらいから始めることができます。
これくらいなら、サラリーマンや公務員の方はもちろん、アルバイトの人でもちょっとした貯金で数銘柄に投資することができるのではないでしょうか。
1日100円から投資。毎日市場参加で経験積むメリット3つ
投資に必要なのは、大きな元手ではないことだけは確かです。もともとが少額でも、きちんとした知識と時間があれば、徐々に収益は伸びてきます。
問題は毎日や毎月、絶やさずに資金投下し続けるという鉄の意志、そして様々な情報や経験が整理された知識です。
むしろ知識が整理されていればいるほど、資産増加への時間はどんどん短縮されます。
そこまで知識や度胸がつかず、基本的な運用となっても、粘り強く時間をかければ、きっちりと資産は増えていきます。
つまり、知識が一番重要で、知識さえあれば、少ない投下資金でもお金を増やせる可能性は十分にある、ということになります。
いまは投資を始めやすい時代です。100円からでもとにかく証券を買ってみる、ガムや缶コーヒーを買う感覚で、まずは買ってみる、ということは、とても大切なスタートだと思います
ぜひ、少額から投資を開始して、経験と知識を積み重ねてみることをオススメします。
1.市場への興味が続く
一日100円。こんな少額では投資してもリターンもなく、何も面白くない、と思われるかも知れませんが、投資信託などは実際100円から購入することができます。
もちろん、これだけで大きなリターンを得ることは難しいと思います。ですが大切なのは、この購入を通じて投資についての見聞を広げることです。
投資信託一つをとっても、いろいろな種類があります。日本には5000以上の投信が存在していますので、どれが自分に合った投信なのかがわかりません。
いずれ大金を投資することになったときに、自身をもって利益を出せるようにするために、いまから市場銘柄や市場感覚をつかんでおくことは、とても重要といえるでしょう。
大金を扱うことになっても、少額で投資することになっても、元手そのものやリターンが小さいだけで、やることは同じです。
しかも、来るチャンスも、いつも同じです。つまり、あのときに少額で参入してしまったから、商機を逃した。ということは、投資においてはないのです。
いつ市場参入しても、相場は上下をくり返しているので、いつでもチャンスは訪れます。
となれば、どうやれば利益を出せるのか、そのやり方さえしっかり分かっていれば、ちょっと後から参入しても、大きな利益を生み出せるのが投資というわけです。
これは、投資だけの利点かも知れません。自分のビジネスを持つことは、莫大な利益を出すことが可能ですが、タイミングが悪いと利益を上げられなかったりもします。
というわけなので、少額からでもいいので、市場への興味を持ち続けることです。
価格の上下動といったテクニカル投資目線、投資する企業や業態などを研究するファンダメンタルの目線、儲かる銘柄の選び方など、少額を投じながら試行錯誤していくと、自分なりの投資判断や投資姿勢が鍛えられます。
2.投資経験が積み重なる
少額とは言え、自分のお小遣いをつかって投資する以上は、人間として損したくないという思考が働きます。
この「損したくない」という気持ちが大切です。
損したくない反動で、儲けを出したくなうわけですから、おのずと「どうすれば利益が出るか」を考えるようになります。
自分の過去の投資判断を分析したり、チャートを観察したり、ニュースを気にしてみたり。
これだけでも大きな一歩ですが、そこで興味を惹かれれば、書籍を読んだり、動画でセミナーなどを見たりするようにもなるでしょう。
投資のことについて、目や耳にはいってくる情報に敏感になってきます。いままで気がつかなかったこと、目にとまらなかったことが、自分へのちょっとした投資情報に変わってくるのです。
こうした経験を積み重ねていくことで、これが10倍、100倍の資金になったときにどんなことが起こるかを想像してみるのはいかがでしょうか。
これが100倍だったら、借金地獄だった。とか、これが1000倍だったら、億万長者になれていた、など、その後の投資に必要な恐怖感や自信を養うことができると思います。
3.損失しても痛手が小さい
なんといっても、元手が小さければ、暴落の憂き目に遭ってしまっても、ダメージが少なくて済みます。
当然ながら、知識も経験も無ければ、なかなか利益は出ないでしょう。最初ですから、上手くいかないのは当たり前とも言えます。
これが現実に100万円や1000万円などで実践していたら、大変なことです。取り返しのつかないくらいの大損をする可能性や、下手をすれば大きな借金を背負うことにもなるかも知れません。
そうした背筋に冷や汗が流れるような体験も、少額投資を通じて経験することができます。
これは、少額とはいえ、実際に自分の身銭を切っているために、かなり実感として感じることができます。ゲームでは学んだり感じたりができない実感です。
また逆に、ビギナーズラックも経験するかも知れません。そしてその後に投下資金を増やして失敗するという、ありがちな悲劇も経験するかも知れません。
そうした投資の酸いも甘いも経験しながらも、痛手は少なくて済みます。
例えば、一日100円の投資を1年間やれば、市場がやっていない土日を抜いても、200回以上の投資判断を積み重ねることができます。
それは、書籍の投資の仕方を勉強する以上に、自分らしい投資法、投資の勝ちパターンを知ることができます。
これは机上の空論を練り上げる以上に、重要な経験です。たとえばこの1年間、1ヶ月2万円を貯金しながら、1日100円の投資を続けたとします。
1年後には、かなりの経験値と、24万円を元手に、本格的で自分らしい投資を開始することができます。
まとめ いずれ大金を投下する時のために
ここまでの話をまとめていきます。
1.市場への興味が続く
少額でも、投資を始めることによって、チャートを見たり、市場情報を吟味したりと、さながら大金を扱う投資家とおなじように、試行錯誤をくり返すことができます
2.投資経験が積み重なる
たとえ少額でも実際に資金を投下することによって、早く儲かりたい自分の気持ちと向き合ったり、ヒヤヒヤした気分を味わうことができます。精神的・戦略的に、ゲームでは味わえない経験を積むことができます。
3.損失しても痛手が小さい
もし、思い切った手段に出て失敗しても、損失が小さいので痛手はありません。しかも貴重な失敗の経験が手に入ります。
あとは少しの地道な努力でしょうか。
僕はまだ投資での大もうけを十分に体験できていませんが、僕のようにコネや元手、知識がなくても、10年ほど運用したことでカードローン借金地獄から抜け、生活費を稼げるようになっただけでも、御の字だと感じます。
それだけ、投資と知識と地道な努力は組み合わせが良いと思います。
また成功者の話を聞く度に、投資には大金ではなく、知識、経験、努力が大切だと思います。
そんな投資に大切な3要素を学ぶためにも、少額からの投資参入はアリなんじゃ無いかと思います。
大きなリターンに惑わされることなく、いつでも稼げる手堅い判断基準を手に入れるためにも、ぜひ少額投資に挑戦してみてはいかがでしょうか