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投資の種銭ができたら、いよいよ投資スタートです。いままでコツコツと貯めてきたのは1万円でしょうか、それとも30万円でしょうか。はたまた100万円でしょうか。
金額は人によっては様々ですが、僕自身の感覚で言うと、おおよそ20万円くらいあると、いろいろと選択肢は増えてくると思います。
これはあくまで一つの目安です。いまは100円からスタートできるモノもありますし、1万円くらいからでもFXだって始められますので、この辺は人それぞれといえるでしょう。
とにかく、ある程度の資金を元に、「さあはじめよう」という状態になっている場合です。
種銭ができたとしても、一体何から投資したら良いというのでしょうか。もし闇雲にFXに資金投下して、一夜にして全てを溶かしてしまったら、今までの苦労が台無しです。
そうならないためにも、分散投資の配分をご紹介します。種銭を貯めている間に、投資の種類を知って、いざ投資するときに向けてスタンバっておく、というのはいかがでしょうか
種銭ができたら投資しよう。手堅く分散投資で増やす5つの方法
投資の種類は無数にありますが、とりあえず手軽で、投資の実感が出るモノをいくつか選んでみました。
まずはこういった種類の投資に、資金を分散して行ってみるのが良いと思います。
分散投資とは、投資の常套手段です。一つのカゴにすべてのタマゴを入れない、という言葉でよく例えられます
一つの投資が大きくコケてしまった場合、せっかくコツコツ資金を投下していたのに、大損してしまうことになります。それだったら、コツコツ貯金していた方が良いわけです。
そうならないように、投資先をいくつかに分けて、一つがコケても、他の数種類の投資がカバーしてくれる状態を作ります。
また、逆に、いくつかの投資があまり芳しい成績を残さなくても、たった一つが大きく跳ねてくれれば、大きな収益を得ることもできます。
分散して投資しておけば、その可能性も増えるわけです。
ただ、あまり分散しすぎると、それぞれの投資の管理が大変なので、ここでは5つくらいにしておきます。
また、それぞれの投資の種類の中で、いろいろ銘柄を分けるのは、本格的な分散投資になりません
株なら、株全体、投信なら、投信全体がコケてしまうような経済状態もあり得ます。
今回のコロナショックでは、株や投信は総じて下がってしまいました。
こうした事態を避けるべく、投資商品はいくつかの種類別に投資しておくことが大切だと思います。
1.株式投資
誰もがよく知る、投資の典型的スタイルです。投資と言えば、株のことだろう、と連想がつくくらい、株式投資は投資の中心選手です。
証券会社に口座を開けば、すぐにできますし、書籍やテレビ、ネットなどで、そこらじゅうにアドバイスも転がっています。
投資で典型的な、相場変動表、いわゆるチャートをみながらのテクニカル投資もできますし、企業の経営状態や相場のニュースを見ながら投資判断をするファンダメンタル投資ももちろんできます
また、価格の上下動で得られる収益が魅力的なのに加え、たとえ売りを出すことができずに塩漬けにしてしまっても配当が得られます。
以前は単元といって、たとえば100株や1,000株単位でないと購入できませんでした。このため、たとえ株価が100円でも、単元が1,000株なら、10万円ないと参加できませんでした。
最近はミニ株、プチ株なども出てきているので、一株、つまり数百円くらいからでもエントリーできるようになりました。
投資のイロハを学ぶ上でも典型的なスタイルです。投資をするなら、だれでもここからやってみたいと思うところではないでしょうか。
2.投資信託(インデックス投信)
株式については、あまり説明するまでもありませんでした。続いては投資信託です。
投信とも言われます。先ほど分散投資について説明しましたが、たとえば株式投資でも、一つの株式に絞って投資していては、その会社が潰れてしまい、株が紙切れになってしまう危険もあります。
数十種類の株を買っておけば、一つの会社に投資するよりは手堅くなります。
たとえば、その数十種類の株を、ひとまとめにパッケージング化したら、どうでしょうか。それも投資商品となり得ます。
そして、そのパッケージング化した数十種類の株の配分や買い増しといった、管理・運用を、自分に変わって証券会社の株のプロなどがやってくれるとしたら、どうでしょう。
つまりは、証券会社に複数の株の運用を丸投げにして、その結果得られる価格の上下や配当による利益だけを得ることができるのです。
これが投資信託です。いま投信は5000種類以上あると言われています。この中には、世界全体の企業の株を少しずつ購入し、運用しているものもあります。
世界経済は、昔からいままで、当然ながら伸び続けているので、このタイプの投信が手堅く利益を上げています。
なかでも比較的良い成績を出しているのがインデックス投資です。ダウ平均や日経平均などにあるように、株価の平均指標と同じように配分して投資していく方法です。
意外にも、証券会社のプロが運用するよりも、こうした平均値の指標に任せた方が運用実績が良いと言うことが、長年の統計で明らかになっています
3.REIT
元手に数百万かかるために、不動産投資ができない人でも、このREITなら、世界の不動産市場に100円から投資を開始できます。
ざっくりイメージですが、1000万円の土地を、10万人で購入し、家賃を10万人で分けるようにします。こうすると、投資家は100円しか出していませんが、立派に1000万円の土地のオーナーの一人となるわけです。
REITはこれを土地だけでなく、ビルや大きな工場などを購入し、その家賃を配当として配分しています。
100円ではイメージが湧きにくいかも知れませんが、たとえば10万円REITを買って、配当が月1,000円というようなものもあります。
実際は毎月配当型のREITだと、厳密にはこのような単純計算はできませんが、基準価額が安定していると仮定すれば、なかなかのリターンです。
4.FX
株式よりも刺激的な投資として、イメージしている人も多いでしょう。初心者であれば、もっている資金のうちでは、いちばんかける割合は少なくていいかもしれません。
世界中の為替の動きを投資にするスタイルです。株式市場以上に値動きの幅も大きく、最初から大金を運用できるので、大きなリターンが望めます。
たとえば、ドル円市場であれば、約10万円ほどをロング(買い)で入れて、ドル円が1円でも円安に触れれば、およそ1万円の収益が得られます。
投資家本人が入れたお金は10万円ですが、レバレッジ10倍などといって、市場には100万円を入れていることになっているのです。
長くなって、この説明だけでも記事一本になってしまうので、難しい説明は割愛しますが、とにかく、ハイリスク菜分ハイリターンがのぞめる、スリリングな投資手法です。
しかし、世界経済を把握するに当たっては、完全に守備範囲からは外したくはない世界です。
5.貯金
投資を始めたばかりの頃は忘れがちですが、全体の10分の1~2くらいは、現金で持っておくことも大切です。
100万円もって投資を始めるなら、せめて20万円くらいは取っておいた方が良いでしょう。
大きなリターンを狙って投資した結果、やはり上手くいかない、ということもあります。始めた頃は、自分のスタイルでのやり方が落ち着くまで、損することも多いかも知れません。
こうしたときに、種銭を全て突っ込んでしまっていたら、その先全くやる気が起きなくなってしまいます。
たとえば極端な話、運用資金80万円、貯金20万円で始めた場合、80万円がおもわぬ失敗で60万になっても、20万を追加投資することができます。
これは極端な例ですが、たとえば80万円分をいろいろ投資に回したが、全体で5万円下がってしまった、と言う場合は、4回追加投資することが出来る訳です。
この追加投資をしていく中で、勝ちパターンなどが生まれてくるでしょう。すこし追加投資して時間を稼いでいる間に、また次の種銭を労働収入から手に入れられるかも知れないのです。
そうすれば、4,5回失敗しても、また立ち直ることができま
もちろん、普通預金である必要はありませんが、投資初期は、普通預金がよいでしょう。
しばらく現金の出番がないな、と思えるくらいほかの投資で成果が出せるようになったら、定期預金や保険、債権の購入などと言う形でもよいでしょう。
とにかく、手堅い形で、追加投資できる分を余分に持っておくことも、初期はとくに大切です。
まとめ 使い方を理解したら、怖がらずに挑戦です
ここまでの内容をまとめると、種銭を分散投資するなら、
1.株式投資
2.投資信託(インデックス投信)
3.REIT
4.FX
5.貯金
に回すとよいと思います。やり方にもよると思いますが、僕はこの方法で8年かけて最初の1000万円まで到達させました。
世の中秒速で億を稼ぐくらいの人は、本当にいます。だから、テクニカルの要素がもう少し自分にあれば、もっと早く手にできたかも知れません。
この辺は思い切りの良さや勉強の深さが足りなかったと思っています
とにかく1000万円をこえると、小さな不動産や金などのコモディティといわれる商品なども自分で判断して買えるようになってきますので、さらに別の展開も考えられるようになってきます。
また、インカムゲインをメインとしながらも、この頃にはある程度テクニカルでいっても利益がそこそこでるようになりますので、完全にインカムゲインで投資するよりも少し早く資金が増えるように思います。
とはいっても、やってみないことには始まりません。投資に興味がありながら、実際に参加していない人のなんと多いことか。
お金はこれだけ生活と結びついているのに、投資はまったく教わる機会が無いのが日本なのです。
ぜひとも挑戦です。せっかくの投資のための種銭ですので、ひるんで100%貯金だけにはしないよう、気をつけたいものです。
ぜひとも分散投資によって上手に育て、大きな資産作りをしてみてはいかがでしょうか。