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中学人2年生の息子が、投資に興味を持ってきたので、口座を開くことにしました
結果的に、12月ごろから取り組んで、2月に口座を開設しました。
この機会にマイナンバーカードをとったりしていたので、大分口座開設に時間がかかりました。
給付金騒ぎで、こんなにマイナンバーカードが混雑するとは夢にも思わなかった頃です。
ちょうど今のタイミングでやっていたら、もっと遅くなっていたことでしょう。
銀行口座はすでに開いているので、いよいよ投資口座へ、という感じです。
さて、口座を開いてみて、いざ投資を開始させてみたところ、思わぬ変化がありましたので、これを書いてみたいと思います
目次
- お金とテクノロジーについて、一緒に学ぶ
- 1.相場を見るようになって、チャートに興味を持った様子
- 2.インサイダー取引について質問してきた
- 3.はじめて貯金に意識をむけるコメント
- まとめ まずやってみることの大事さを実感
目次
お金とテクノロジーについて、一緒に学ぶ
お金のことについては、基本的なことだけを説明していました。
- 交換機能、貯蓄機能、増殖機能のようなモノがあって、お金は便利であること。
- さらには最近、電子マネーなどが出てくるようになり、流通のスピードが上がったこと
- 世界中でお金が高回転で回っているので、全世界的には物価は徐々に上がっていること
- だから貯金はもちろんのこと、貯金だけでは取り残される時代が来るかもしれない
- だから投資はした方がいいと言うこと
- 資産と負債の違いについて知ること。
- 資産を増やし、負債は買わないこと。
などを説明しています。どこまで理解しているのかはよく分かりませんが、株や投信、FXのチャートに興味があるようです。ゲーム的な要素を感じるんだとおもいます。
中学生の男子らしい興味の持ち方です。
1.相場を見るようになって、チャートに興味を持った様子
ただ、あまり概念的なことばかりを言って、頭でっかちになるようなことをいっても、全く意味が分からないとおもい、まずは触らせてみようという気持ちでやらせてみた、という感じです
本当は、労働と賃金の関係や、お金よりももっと大事なモノもあるよ、とかいった精神的なことも教えたいし、親の務めとしては説明すべきなんでしょう。
ただ、ある程度興味のある教材も同時にみせながらじゃないと、こちらの言うことも効果がなかろう、と言う判断もありました。
気になっていたのは、完全にゲーム感覚で、簡単にお小遣いを使い果たしてしまい、すぐに「またお金くれ」などと言いやしないかということです。
自分の責任で運用する以上、そういうサービスはしない、ということを前提で、始めました。
とりあえず、僕が持っているREITと同じモノを購入したい、と言い始めました。
FXなどもやりたいようですが、ぐっとこらえて、一気に価値が目減りしない投信系から入ることにしたようです。
この辺は、すこし分別があるかなと思いました。ゲーセンのコインとは、どうやら違う使い方を考え始めたようです。
面白いことに、いまは毎日チャートをチェックしているようです。REITを説明するときに、配当重視の投資であることは説明しましたが、やはり、というか、当然、というか、毎日のチャートによる価格の変動は、みていて面白いようです
2.インサイダー取引について質問してきた
あるとき、インサイダー取引について、質問してきました。
それは、「インサイダー取引ってなに?」という聞き方ではありませんでした。
「このコロナ騒ぎのなかで、もし有益な薬が開発される場合、その会社の上層部や研究員の何人かはその開発を知っている人がいるよね。その人が発売前に自社の株を買っちゃったら、大もうけしてしちゃうよね」
という聞き方でした。
自分なりに、社会現象と株式の動きについて理解してきたようです。また、どうしたら儲けることができるかも、自分なりに考えていることが分かりました。
このときにインサイダー取引について説明しました。
「わかったけど、会社じゃないひとでも、事前に知ってしまう人もいるよね。こういう人が事前に知っていたかどうかって、どうやってわかるの?」
ということも聞いてきました。これはなかなか鋭い質問に感じました。もちろん、こうした事態に備えて、法律が整備されているわけですので、そのことも説明しました。
株式市場の一応の公平性については理解してくれましたが、突っ込んだ部分については、僕自身も息子が納得できるようには説明できませんでした。
息子は勉強は全くできませんので、勉強のことはそんなに困らずに教えていましたが、初めてともいえる鋭い質問をされたと思いました。
3.はじめて貯金に意識をむけるコメント
給付金のことについても、興味津々です。国民一人あたり10万円なら、自分ももらえるはずだと期待しているようです。
もちろん、学費のこともありますし、入金は世帯主ですので、遊ぶお金のために一挙に10万円は渡せません。
VR(バーチャルリアリティのゲーム機)(約6万4千円)をかねてからほしがっていたので、これを買いたいと言い出すと思っていました。
かみさんもものすごい剣幕で、「あんたにいきなり10万円なんて、あげるわけないでしょ。学校に払うお金が先よ」と言っていましたので、息子のもくろみは残念ながら崩れた、と思われました
あとになって、何に使うつもりだったのかを聞いたところ、「すべて貯金して、一部をいまの投信にまわすつもりだった」という回答が帰ってきました。
息子はいままで、貯金などできたことがありません。それだけにこの回答はちょっと驚きました。
本人なりに、本気でこの虎の子の資金を増やすことを考えているのです。
インカムゲインがメインなら、投資にまわしても、短期間で劇的に増える分けではありません。
まだ複利や利率の意味もあまり分からないので、そこら辺にまだ計算は立っていないんだとは思います。
ですが、欲しいものがあるなら、種銭を投資して増やし、種銭はあくまで残したまま、増えた分で買い物をする。という、考えになってきているようでした。
聞けば、VRは「負債」なのだそうです。ですが、欲しい。そこで、資産を増やし、生まれた値上がり益や配当を購入資金の一部に当てることで、すこしでも安くVRを購入したかったのだと明かしてくれました。
まとめ まずやってみることの大事さを実感
息子の貯金に対する意識、お金を大切にする意識、増やそうとする気持ちは、ここ最近でがらりと変わっているように感じます。
こういった効果がすこしでも出てくると、投資を実際にやってみたからなのではないか、まずやってみる方が、お金についてより謙虚に向き合うのでは、とにわかにワクワクとしてしまいます。
ここまでの話をまとめてみます
1.相場を見るようになって、チャートに興味を持った様子
2.インサイダー取引について質問してきた
3.はじめて貯金に意識をむけるコメント
なかなか憎めないキャラの息子ですが、今回の一連の口座開設にまつわる「お金のお勉強」は、5教科よりは頭にはいりやすい教材だったようです。
先般、かみさんのお母さんより、孫向けに1万円ものお小遣いが「特別給付」されていましたが、今回は全てに手を着けず、まず2,000円をしっかりと銀行口座に貯金し、残りを財布に入れていました。
いままでは間違いなく全額を数日で使い果たしていたので、息子にしては大きな進歩と言えます。
この投信口座での運用を通しては、大きな運用をして欲しいと思っているわけではありません。
無駄遣いを減らし、むしろお金を大事にし、きっちりと資金を育てることの大切さを学んでもらいたいと思っています。
あわよくば、父よりもずっと早く始める分、ずっと上手い運用など身につけてくれたらいいんですが(笑)
子供の変化に、ちょっと夢を馳せました。