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借金に苦しんでいる人が多いため、あまりにも借金のイメージが悪すぎるのは残念なことです。
世の中にはいい借金、悪い借金があります。うまく借金を活かすことができれば、資産は爆発的に増えます。
逆に苦し紛れにその場しのぎで借りてしまえば、地獄を見ることになります。
あまりの借金のイメージの悪さに、貯金だけが善いものとおもわれがちですが、とかく貯金はそれなりの収入があってこそ、それなりの額に達します。
これだと、いつまで経っても苦しい生活からは抜け出せません。
できることなら、いい借金をして、資産をぐっと増やし、苦しい生活から抜け出したいものです。
そこで、いい借金について、説明してみたいと思います。これからローンを組む方や、なんらかの融資を受けようという方のお役に立てば幸いです。
目次
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借金は怖い、は正常な感覚
とはいうものの、借金は怖い、と思うのはとても正常な感覚です。日本の統計では、借金苦で自殺した人が抱えていた借金の金額平均は、およそ400万円だそうです。
一歩間違えれば、死とも隣り合わせとなる行為です。いくつもの書籍やテレビ、ネットの情報が、借金の怖さについては物語っていますので、これは紛れもない事実として受け止める必要があります
借金には、利息と期間があります。これを理解せずに借りることは自殺行為です。
どれだけ利息が増えていくのか分からない、もしくはふくらんだ借金をかえすあてが見つからない、という不安が、借金を負った人を追い詰めてしまいます。
返せなければ、怖い人達が取り立てに来たり、心がすさんで家族との喧嘩が増えたり、鬱になったりということもあります。
ですが、生活苦などがあれば、この怖さを考えている暇も無く借りてしまう。そして何度も借りてしまった結果、利息もかさんで雪だるま式に増えてしまう。これが借金の恐ろしさです。
※日本の場合は、最悪の事態となっても自己破産というリセットボタンが一回だけありますので、ぜったいに自殺だけは考えないでくださいね
1.借入期間を確認する
では、いい借金とはどのようなものを言うのでしょうか。そのまえに、借金について確認しておかなければならないことがあります
冒頭に、借り入れの期間と利息を確認する、ということを書きました。
まずは借りる際に、いつまでに返済しなければいけないのかを確認しなければいけません。
ひとは、本当に喉元を過ぎると熱さを忘れる生き物です。借金だろうがなんだろうが、いったん支払いをすませると、安心してしまうのです。
ですが、もし借金して何かの支払いをした場合は、かならずその借金の取り立て期日が来ます。
そのことを忘れてはいけません。しかも、最近の借金は目の前で借用書を交わさなくても借りられる、キャッシングタイプのものもあります。かならず、いつまでが返済期日なのかを確認しなければいけません。
忘れる人、覚えているのが嫌な人は、スマホのメモや玄関のドアなどに、支払い期日を書いて貼ったりしておきましょう。
夏休みの宿題とは訳が違います。期日近くになって慌てだしても、絶対に返済できませんので、借りたその日から計画的に返済する見通しを持ちましょう
2.利息を確認し、毎月の返済額を確認する
返済期日を確認し、忘れないように仕組みを整えられるとしても、まだ借りるべきではありません。
利息の確認です。借金にはかならず利息が付きます。これは、貸す人にしてみれば、リスク背負い賃です。
数ヶ月や数年にわたって自分のお金がかえってこないというリスクを背負っているのですから、その分はお礼として、多少色をつけて返さなければなりません。
この利息が、複利でつくことがやっかいなのです。たとえば100万円を5年間の期間で借りた場合、年5%の利息だとしても、105万円を返さなければなりません。
月2万の返済だと、53回はらわなければ、到達しません。返済までざっと4年以上かかってしまいます。しかも単純に100万円をかえすよりも3回も支払い回数が増えてしまいます。
年5%の利息でこのレベルです。キャッシングのローンやリボ払いなどについては、15%くらいの利息がついてきます。
月2万や3万くらいを頑張って捻出しても、ちいさな分割の返済を継続するだけでは、とても返済は終わりません。
もともと借金をする場合は、たいがいが生活苦です。収入よりも支出が基本的に上回っている人です
こういう人は、この長い返済の旅路の途中で、だいたい次の借金を抱えます。もっと利息の高いところで申し込むことになるのです。
これが、借金が増えていく仕組みです。言われなくてもわかってるよ!という声も出てきそうですが、ほとんどのケースでここで歯止めはかかりません。
3.投資のリターンは毎月の返済額をどのくらい上回るかを見積もろう
では、どう借りるのがいい借金になるのでしょうか。
借りたお金で、毎月の返済を1円でも上回る額を生み出せれば、借金は返済できます。
毎月の支払いが3万円だとしても、借りたお金から毎月3万1円以上収入を生み出せるのなら、返済は可能です。
まずは期間と利息を確認し、毎月いくらを何年後まで返済し続けるのか、を確認します。
もし生活苦で借金をするのなら、収入を上回っている支出の金額も確認しましょう。
2万円ほど支出が上回っていて、毎月の返済が3万なら、借りたお金で5万円を生み出す必要があります。
その計算が経つなら、借金しても問題はありません。
さらに、もっと極端な考え方で行けば、毎月の支払いが4万円ほどでも、その借金をすることで20万円の収入を毎月生み出せるようなら、おおきな余剰を出すこともできます。
これはたとえば、3000万円を年利3%程度で30年間借りる、となった場合、毎月の支払いはおよそ10万円くらいです。
もし、その3000万円で毎月10万円以上が10年間にわたって生み出せるなら、借りても問題はないでしょう。
たとえば、その3000万円で家を一軒買って、月20万円で貸せれば、問題ないどころか、儲かるわけです。
こんな風に、借りたお金が毎月の返済を大きく上回る、投資やビジネスにはこの結果を生み出す可能性が秘められています。
これが「レバレッジ(てこの原理)を効かす」ということです。多くの事業家はこの計算がたっているのでお金を借りるのです。
これは、節約するよりも遙かに早くお金を増やすことができます。
このように、収支のバランス上、収入が上回る投資もしくはビジネスが組み合わさるならば、その借金はいい借金となります。
いずれにしても、生活苦によって当座の資金繰りのために借りる、というのはあまりいい結果を生みません。この場合は、なんとしてもまず支出を上回る収入を得るか、しっかり節約するかした方が良いと思います。
取り急ぎの収入が必要なら、ウーバーイーツやアフィリエイトのセルフバックなどであれば、10万円くらいは入りますので、背に腹は代えられない状況なら、こうしたものでなんとかする方法もアリだと思います。
むやみやたらと無計画に借金するよりは全然マシです
まとめ 資産を増やすためなら、借金も大切な選択肢
ここまでの内容をまとめてみます。
1.借入期間を確認する
借入金には期限があります。同じ金額でも1年借りるのと10年借りるのでは、毎月の返済額に係わるので、とても重要な問題です。
2.利息を確認し、毎月の返済額を確認する
急な対応をしてくれるキャッシングほど、利息が高いモノです。しかも、複利計算となって一挙に増えて行きますので、侮れません。
3.投資のリターンは毎月の返済額をどのくらい上回るかを見積もろう
期間と利息を確認して割り出した毎月の返済額よりも、借りたお金によって得られる毎月の収入が上回るなら、問題ありません。投資家や事業家はその収入が返済額より2倍、3倍になるようにセットして借金し、一気に収益を増やします。
といったわけで、こうした借金の仕方は、事業家ならよく行っています。この収支のバランスが立っていて、なおかつ担保があれば、理論上銀行からも融資が引けることになります。
こうした形での融資は、最悪破綻した場合はその担保を献上することで借金は解消されますので、身を滅ぼすこともありません。
銀行からも資金繰りについてアドバイスをもらえますので、情報的なサポートも増え、より資産を増やすことが可能です。
同じ借金でも、自分を追い詰めるものと、手持ちの資産を大きく増やすものと、二通りあります。違いをしっかり見極めて、悪い借金を避け、いい借金で暮らしを豊かにしてください