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株式投資や投資信託を購入使用としている方なら、分散投資という言葉を聞いたことはあるのでは無いでしょうか
タマゴを一つのカゴに入れてはいけない。なんていう格言も投資にはあります。ひとつの銘柄に投資しているだけだと、その銘柄がもしコケてしまったときに大変なので、リスク管理のためにも複数を銘柄を持とう、という考え方です。
可能性は少ないですが、複数の銘柄を持っていれば、どこか一つが大当たりすれば、他が全くふるわなくても一挙に儲けを出すことも可能です。リスク管理だけではなく、そんなプラスの側面も持っています。
僕は逆張り思考なので、銘柄についてはそんなにたくさんの銘柄を持つ必要はないとは思っていますが、だからといって、分散すべきでないとも思っていません。株式で5つくらい、投信で3つくらいは揃えています。
目次
- 銘柄ではなく、時間を分散しよう
- ドルコスト平均法について
- 1.少なくていいので、しっかり投資金総額を貯める。
- 2.投資金総額を12でわり、月々の投資額を決定する
- 3.さらにそれを日割りにし、淡々と投資する
- まとめ 安定した商品を気長に続けることが大切です
目次
銘柄ではなく、時間を分散しよう
ですが、それでも多すぎると思うくらいです。少ない資金を分散させてしまったら、当たり(高騰)が出てても跳ね返りが小さくなってしまいますし、たくさんの投資先を管理することは、至難の業です。
とくに、株式という1投資商品のなかでいくつも分散するのは、あまり得策とは言えません。今回のコロナ騒ぎのように、株式全体が暴落してしまったら、何銘柄に分散していても何の意味もなくなってしまいます。
本当に分散すべきは、銘柄ではなく商品です。できれば、国債、外国債、株式、外国株式、投信(インデックス1つ、REIT1つ、バランス1つ)不動産、FX、先物、金、絵画、陶芸品といった、さまざまな商品に分散しておくべきでしょう。
そして、なによりも分散すべきは、銘柄や商品ではなく、時間です。モノには買い時がありますが、本当にいい買い時は、だれにも分からないからです。だから、購入しようという商品をくまなく調べ、買うと決めても、購入金額をわけ、買い時をずらして購入します。
今回はこの買い時をざっくりと押さえる、ドルコスト平均法について、改めて考えてみたいと思います。
ドルコスト平均法について
一般的なウンチクはウィキペディアに任せるとして、要は、一定のタイミングで同じ商品を同額で買い続けるという投資法がドルコスト平均法です。
毎月ならたとえば給料日に、毎日なら毎日同じタイミングで、これときめた銘柄をこつこつと買い続けていきます。
市場の変動はだれも読むことはできませんが、たとえば毎日おなじ額を同じ商品に投資し続けていけば、当然購入できる量が変わってきます。
たとえばA社の株価は1株100円の日もあれば、1株90円の時もあります。もし毎日1000円を投じ続ければ、100円の日は10株、90円の日は11.1株購入できるのです。
これを毎日もしくは毎月、定期的に行い続けると、価格が高いときは少なく、安いときには多く株を購入数ことができます。
もし株価が上がり続けていっても、購入量は減るモノの一定の量の株を買い続けることができますし、下落局面であれば、お買い得にたくさんの株を購入できます。
結果として、1年間やりつづければ、1年間の平均的な購入額で一つの銘柄を購入することができるのです。
相場は、絶対に人間が読み切ることはできません。どんな相場師でも、絶対に無理。これは数々の歴史が証明しています。AIでも無理だと思います。
だからこそ、買い時はだれにも分からないのです。時間を身につけ、できるだけ最低価格と最高価格の真ん中で買う。これが最善策だと思います。
ではこのドルコスト平均法を、実際の投資に応用していきたいと思います。
1.少なくていいので、しっかり投資金総額を貯める。
まず投資をやってみよう、という時には、それほど資金はないものです。しっかりと種銭を貯めてから、とおもっても、なかなかまとまった金額にはなりません。
そもそも貯金ができないから手持ちのお金が増えないわけです。お金を増やす喜びを確実に知るまでは、とても堅実に貯金しようという考えは生まれません。
走りながら考える。というわけで、貯金もしながら投資もする。このスタンスで行くしかありません。僕自身、50万とか100万とかがたまったから投資を始めた訳ではありません
給料の10分の1を貯め、それを投資に回しながら大きくしていきます。その方が、増える実感に伴って、より貯金しようとか、大事にお金を使おう、という意識に繋がります。
というわけで、おそらく多くの方がついこないだの25日に給料日を迎えていると思います。まだお金が減っていないうちに、給料明細を確認し、ここから総額の10分の1を投資分として抜き取りましょう。
30万円の方なら3万円、20万円の方なら2万円。このくらいからでも今は投資をスタートできます。
まずは2万円くらいから投信購入をスタートしていくことにしましょう。
2.投資金総額を12でわり、月々の投資額を決定する
まずは投資できる貯金総額が2万円の状態からスタートです。ここからは毎月2万円を給料日に最初に「自分に支払う」としましょう。
借金取りよりも、住宅ローンや家賃よりも、また光熱費よりも大切な、何よりも大切な「自分」に対してまず給料の10分の1を支払いましょう。そこから投資をスタートです。
収入を手にしたら、まず12で金額を割ります。2万円なら、12でわって、ざっと1600円です。(100円以下は省略します)現在自分が毎月投資に使うことができる金額は、1600円ということです。
これがいま、毎月投資することができる額だときめ、のこり18400円は1か月後までとっておきましょう。
3.さらにそれを日割りにし、淡々と投資する
最初は、この1600円をとにかく1回、これぞと思う銘柄に投資します。毎柄の選び方については、また後日記事にアップしていきます。
最初の1ヶ月は、こんなモノで良いかと思います。また次の月になると、また2万円の原資を手に入れられますので、前月からの18400円に2万円を足しましょう。
この3万8400円をまた12で割りますと、今度はは3200円くらいになりますので、これもまた同じ銘柄に投資します。お目当ての銘柄が前の月よりも安くなっていたりすると、たくさん買い込めることになります。
この時点で投資額は4800円、貯金額は35200円です。ちょっと数字が多くなってきて難しいですね。すいません。
で、3ヶ月目はまた2万円が追加されますと、55200円です。これを12で割って、4600円が今月の投資の原資となります。
このくらいになると、4600円を相場がやっているおよそ20日間で日割りにしても、一日230円投資できることになります。
今の投資は投信なら100円から金額指定で投資できるので、これで毎日投資できることになります。購入手数料が0円のものが結構そろっていますので、こういうモノなら安心して購入できます。
とくにインデックス投信と言われるタイプの投資信託なら、信託報酬も格安で購入手数料も0円だったりしますので、これで毎日購入することができます。
あとは淡々と毎日購入を続けていくだけです。毎日忙しくて相場をみられない、という人は、1週間に1回とか、1ヶ月に1回とかでも良いと思います。とにかく長期的に、かつ平均的な値段でずっと買い続けることが重要です。
もちろん、もっとはやく増やしたい!という人は、がんばってこの毎月の金額を多く捻出すれば、より大きな原資で投資に挑戦できます。
まとめ 安定した商品を気長に続けることが大切です
もし仮に5000円分購入すると80円の分配金がでる投信をこの要領で購入した場合、全く分配利率が変わらなかったとして5年間継続すると、利息だけで2万円が出るようになります。
あとは利息だけで回していきます。そうするとさらに5年後は毎月19万の利息が得られる計算となります。
これ、価格も分配金も、10年間全く同じということはありませんし、価格も変わりますので、もっと効率よく、はやくこの金額に達することもあり得ます。
まさにこういったコロナの時期には、価格が一時的に下がりますので、たくさん購入することができます。絶好の買い時となるわけです。
ここまでの内容をまとめてみます
1.少なくていいので、しっかり投資金総額を貯める。
100万や200万を貯める必要はありません。毎月の収入の10分の1を貯め、投資に回すことを決めることです。最初は少なくても、続けていくことでだんだんと扱う額がふくらんできます
2.投資金総額を12でわり、月々の投資額を決定する
まずは月々の投資額を決めましょう。3万円の原資なら2500円、2万円なら1600円くらいからが投資スタートの金額です。毎月一定額を足し込むことで、投資額は上がっていきます。
3.さらにそれを日割りにし、淡々と投資する
とはいっても、月2万でも底堅い貯金です。少しですが、利息も付きますので、1年後の投資総額は約10万、原資を含めると貯金と投資の総額は26万くらいになります。月2万円をただ貯金するよりも2万円も増えることになります。
5000円を投資して80円、というのは、現在僕が投資している毎月分配型のREITの分配金です。コロナショックで3500円まで購入価額が下がりましたが、今月は先月と同じ80円の分配金を出しました。
こういう商品は極端かも知れませんが、もうすこし手堅い分配利率の商品でも、十分このくらいの利益が出ていく可能性は持っています。とにかく、「今だ!」と思って一括で買わない、ということが大切です。
銘柄を散らさずに、これというものに、時間を分散して購入する。これによって同じ銘柄と長くつきあい、また相場を楽しみながら投資を続けることができます。
いまは本当に厳しい世相となっていますが、すこしでも粘り強い投資方法を考えながら、続けていきたいと思っています。