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かれこれ投資を始めてから、15年以上になります。
裕福ではありませんが、全収入のほとんどが投資から入るようになりました。脱サラし、アルバイトはしていますが、アルバイト収入よりも投資収入のほうが増えたおかげで、それなりに自分らしく生活することができるようになりました。
あと少し退職金が多かったら、後もう少しサラリーマンを続けていたら、投資収入を政活費に割くことなく、全て再投資に傾けることができたのに、とも思います。ですが自分としてはサラリーマン生活はここまでが限界でした。
会社も、ぶら下がり社員にはやめてほしいという方向性でしたし、僕自身も会社のために大きな成果を奉仕することができなくなっていました。
もはやこれまで。会社員生活は強制終了という感じでした。それが分かっていたんで、再就職をする気もありませんでした。
不安は大きかったですが、ついに退職してから1年が経ちました。退職を決意してからは、1年半が経ちました。
いまは家族4人を養うべく、投資収入とアルバイト収入を足し、会社員時代同様、わずかなプラスを小さく投資に回し続けながら毎日を送っています。
目次
投資に身近さがない日本社会
それでも、投資に出会っていたことは、人生にとってとても良かったと思っています。退職を突きつけられたときにも、この収入があるから、この生活を選ぶことができました。
いよいよもって経済も厳しくなってきた昨今、トマ・ピケティも提唱するとおり、投資の収入は労働の収入をより上回る傾向となってきました。
労働の収入は割と早めに頭打ちとなってしまいます。短期バイトからフルタイムスタッフ、正社員へ上がっていく喜びはありますし、給料もあがりますが、3年も勤めると、そうしたポジションや給料も、もはや上がらなくなってしまいます。
それでも、優秀な人、能力の高い人、努力を怠らない人は、さらに正社員となった後にも、係長や主任となります。さらに優秀な人は課長や店長、支店長、部長など、一握りの地位に進み、給料を上げていきます。
ですが、この時点ですでに競争から落ちてしまった大勢の人々は、上がらない給料、変わり映えのしない仕事、いやむしろより難しくなっていく仕事に従事しながら、自分らしさを求めることを取り上げられていきます。
ぼくも、そのようなその他大勢の一員です。そういった競争に勝てない人たちに、学校は何も教えてくれませんでした。まずは稼ぐこと。競争に勝つことと、我慢すること。それしか教えてくれなかったように思います。
ですが、豊かな生活を送ろうと思えば、僕のような一般の人こそ、競争に勝ち抜けず、会社や労働社会に残れない人こそ、投資をやるべきだと思います。いまはそう確信しています。
一般人が投資をやって、ようやく優秀な労働者とトントンくらいの収入になれるチャンスがくるというものです。
投資はインカムゲインの仕組みをしっかりつくれば、給料のように安定してお金を稼ぎ出せますし、その収入は青天井に増える可能性も秘めています。
たしかに種銭を貯めたり、収益が投資額を上回るように努力する必要はありますが、将来的な希望も大きく持つことができます。
というわけで、まずは貯金の延長線上の感覚で、とにかくやってみることをオススメします。なにも全額を入れる必要はありません。日々の生活で収入の1割を貯金し、いくらか貯まったところで、それを12分割し、毎月投資していけばいいのです。
収入の一割の貯め方は以前こちらの記事の「2.貯める」に書きましたので、ご参考までに。一つのヒントとして見ていただけたらと思います
1.まずは証券会社に口座を開く
結構これが面倒くさいので、結局やらない、という人が多いと思います。よく分からないものをやるのに、手続きが面倒くさい。これが投資をものすごく僕らから遠ざけています。
実際投資をやっている人はともかく、やってみようかな、やろうかどうしようかな、という人に対して、日本の世の中のシステムは面倒くさくできすぎています。
なにしろ、銀行口座ですら開設するのが面倒くさい時代です。学校で「銀行口座とは」とか「口座開設の一般的な仕方」などについて、やらないですしね。
これだけほぼ全国民がお世話になるシステムなのに、学校でやらないというところが、この国の金融教育の弱いところじゃないかと思います。
実際、銀行口座にしても、いまやネット銀行がたいへん旺盛になっている時代です。メガバンク3社(みずほ、三井住友、三菱UFJ)はネットバンクも使いやすくなっていますが、いまだ銀行の窓口にはたくさんの人が並びます。
これは、多くの人がいまだにネットでお金を動かすよりも、窓口でやってもらいたいというひとが多いからではないでしょうか。
ウチのかみさんも、いまだにネット銀行で決済することはまずありませんし、お金の振込み一つとっても、窓口で教わってからATMで実行する、という感じです(ちなみに私の説明は全く信用されません(-_-;))
こんな感じで、銀行ですら、窓口は身近でも、ネットバンクは浸透していません。こんな基本的なところから利用する習慣がないのに、投資するなんて、ほど遠い話になってしまうのです。
と、この国の金融教育に文句を言っても仕方ないですので、ぐっとこらえて先へ進みます。
とにかく、銀行にしても、証券会社にしても、自分で判断できるネット型がオススメです。
銀行は融資の相談などがあるので、窓口に行く意味はあると思いますが、窓口はとにかくいろいろと搾取されますので、とても危険です。
「こちらの方がオトクですよ」などど別の金融商品などを薦められ、結局自分の意思とは違う商品を買ったり、違う口座を開いてしまったりします。
とくに証券会社はネット型のほうが断然良いと思います。素人であれば、銀行に行って投資信託を窓口のひとと一緒に選ぼうなどとは、絶対に考えるべきではありません。
証券会社も銀行と同じように、ちょっとした町の駅前に行けば、だいたい銀行と同じような店構えの支店が構えられています。ですが、こういうところこそ危険が伴います。とくに始めたばかりのころは、絶対にいくべきではないと思います
面倒くさくても、ネット証券を検索し、ネットから申し込むべきです。
2.どこの証券会社にするべきか
ネット証券であれば、目の前に窓口の人がいるわけでは会いませんので、自分のリズムで買い物ができます。ネットショッピングと同じですね。
ただし、大切なお金を扱ってくれるところですので、なるべくメジャーなところが良いでしょう。
手数料が少なく、取り扱い商品が多く、サイトが見やすい、などがポイントになるかと思います。
とにかく、これからいろいろな投資を試していくことになるのですから、株や投信だけではなく、債権、外国株式、ETF、金、先物、Fx、など、とにかくペーパーアセット(紙の資産)においてさまざまな投資にチャレンジできるところが良いと思います。
また、サイト内では、独自に投資セミナー、株式セミナー、投信セミナーなど、各種セミナーを動画配信しているネット証券も結構ありますので、そういった情報サポートが充実しているところが良いのではないでしょうか。
オススメのネット証券会社でいえば、
などが有名ですね。
そのほかにも
などがあります。
ちなみに僕は、スタンダードなSBI 証券で口座開設しています。
もともと一番最初に始めたときは、日興コーディアル証券からスタートしました。とりあえずネット証券なら、上記あたりのところであれば大丈夫だと思います。(ピーカブー使ってました。知ってる人はかなりのマニアかも!?)
自分に合ったものを選ぶ、といってもピンとこない人も多いと思いますので、よく分からなければSBI証券が無難なのではないかと思います。
3.ネット証券に口座開設の依頼をする
どこの証券会社で取引をするかを決めることは、そこまで大きな重大事件ではありません。
問題はどんな商品をいつ買うか、ですので、手続きまでは、歯を食いしばって一気にやってしまいましょー
証券会社を決めたら、そこのサイトに行って、口座開設の申し込みをします。
どのネット証券も、口座獲得に必死になっていますので、投資家に見やすく、また分かりやすい説明で申し込みに誘導しています。
ですので、そこまで難しくはないと思います。
問題は、どちらかというとこれ以降です。
証券会社の口座開設は、銀行の口座開設よりもいろいろな資料を求められることがあります。
ぱっと思いつくだけでも
- 身分証明書:運転免許証、健康保険証、パスポートなど。写真がついているものを求められます。健康保険証だけだと、ほかにもう一つ証明書(住民票など)を求められます
- 印鑑
- マイナンバーカード:通知カードかカード
などは必要です。
そのほか、
- 自分のプロフィール
- 連携する金融機関(銀行や信用金庫)の番号
なども必要になりますので、このあたりは揃えておいた方が良いです。
要は、自分のことをしっかりと証明できる資料を全部求められてきます。イラッとせずに、提出しましょう(^_^;)
各種証明書をネットに写メでアップロードして送れ、という会社もあれば、書面で送れ、という会社もあります。SBI証券は必要事項を入力すると、2週間後くらいに改めて書面が送られてきます。
イライラすることが多いですよね。いろいろ書類を出せ、といったり、手続きを待たされたり。ここは気長に取り組みましょう。
インカムゲインが跳ね始めるまでの期間を考えたら、このくらいの期間はたいしたことありません。投資は忍耐強さも必要なモノですので、ぐっとこらえて淡々と作業をこなしましょう
と、ここまではとても面倒くさいですが、ここまで終わると、いよいよ口座開設です。
書類を送り返し、不備がなければ、2週間後くらいに口座が開き、口座開設のお知らせが郵送されてきますので、そのお知らせの説明を見ながらネットを開けば、あなたの口座が開設される、と言うわけです。
正味で一ヶ月くらいかかります。ですので、忙しいサラリーマンに全くマッチしませんね。こんなところも、日本の多くの人が投資をやらない理由になってるんじゃ無いかと思います。
まとめ ようやく土俵入り完了です
今回、息子が投資に興味を持ち始めたのを機に、一緒に息子の証券口座を開設してみました。
中2の息子が口座開設するには、親の同意、その親の身分証明、さらには、いる場合には親の配偶者のサイン(つまりかみさんのサイン)なども必要です。
マイナンバーカードもこの機会に息子の分は作りましたので、全部で口座開設まで3ヶ月がかかりました
まずやってみよう、と思い立ってから、投資を実際に始められるまで、1~3ヶ月かかります。とりあえず、の気持ちがある期間は、とっくに終わっています。
この面倒くさくて鈍くさい手順を全部踏むと、これだけかかります。相当投資に前向きな人でなければ、途中でやる気が萎えてしまうかも知れません。
ですが、お金増やす3つのステップの中で、稼ぐ、貯める、使うのうち、この「使う」がもっともお金を増やしますので、その利殖の大元となる証券口座の開設はぜひ、腐らずに取り組まれることをオススメします。
もう一度ステップをおさらいすると
1.まずは証券会社に口座を開く
2.どこの証券会社にするべきか
3.ネット証券に口座開設の依頼をする
というところです。ここで気をつけたいのは、銀行の人や、証券会社の人に解説のイロハを聞かない方がいい、ということです。面倒くさくても、実際に解説している知人や親戚、家族などに教えてもらうか、ググって調べるべきだと思います。
これは、とにかく騙されないためです。自分のお金のことですので、ぜひ自分事として捉え、すべての手続きを自分でやることです。
銀行や証券会社の人に教わってしまえば、このときは簡単になりますが、口座開設の後、向こうのオススメの投資信託を購入させられてしまうかも知れません。それは向こうの人達にとって都合の良い、手数料の高い商品だったりすることがほとんどです。
確実な副収入を稼ぎ出すためにも、気持ちをしっかりもって、まずはじめてみる。これが大切なんじゃ無いかと思います。