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あなたには、人生で譲れないものがいくつありますか。
絶対にこれだけは毎日続けなければいけない。とか、これだけはミスしてはならない。とか、必ずこの日までに達成しなければならない、ということはありますか。。
真面目ないい人であればあるほど、また人生を抑制されている人であればあるほど、こんな気持ちに悩まされることは多いんじゃないかと思います。
とくに現代日本は、厳しい労働環境や細かい規制が当たり前の世の中です。判で押したように間違えない人が求められ、素早く反応できなければ落ちこぼれのレッテルが貼られてしまいます。
そんななかでも鋭い意見は求められるし、工夫は続けなければならない。楽をしてはならず、気を抜いてはならない。学生も、労働者も、主婦も、父親も、母親も、子供も、そんな環境に置かれています。
明日のテストは、間違えてはいけない。明日の会議は、気の利いたことをいわなければいけない。明日も、変わらずに炊事洗濯掃除をしなければいけない。
しなければ。しなければ。サボってはいけない。現代はこんな言葉が蔓延しています
もともと僕らの人生の目的は、何なのか
こんなことが続くと息が詰まりそうです。
もうすぐAIの時代がやってきます。どんなに人間が頑張っても、正確性も、記憶力も、反復する忍耐力も、とても太刀打ちできるモノではありません。
そういう時代になっていくのに、なぜこんなことで悩まなければならないのでしょうか。たぶん間違えないで行動することは人間の価値ではないのに、求められすぎです。
ですが、一方でそんな精神状態とは無縁で生き抜いている人達もいます。それで突き抜けてしまっている人もいれば、貧困にあえいでいる人もいます。ですがおしなべて言えるのは、こういう人達はとてもタフで、そして人生が楽しそうだということです。
課題を解き続けなければいけない。いつも間違ってはいけない。などというテンプレートを、生き方のなかにはめ込んでしまっていると、テンプレが頭の中心を占めてしまって、自分らしさがなくなります。
もちろんそうしなければ秩序が保たれないし、困る人もいると思いますが、その前にあなたが参ってしまいます。
人間は間違う、油断する、気を抜く。そもそも動物である。ということを見つめ直す時期が来たのではないでしょうか
自動化、機械化の時代を迎え、僕らは人間としての生き方、生活の目的などを大事にすべき時を迎えたと思います
1.マニュアルよりもあなたが大事。
明日、覚え切れていない業務マニュアルを頭に浮かべながら、不安な夜を過ごしている方もいると思います。
もし、間違えたら、会社に迷惑がかかる。教えてくれた周りのひとに迷惑がかかる。といったことで、間違いなくやりたい、と気持ちが硬くなって、肩に力が入っているなんてことも。
ですが、これだけは間違いないのは、マニュアルよりも、あなたの精神的な健康のほうが絶対に大切です。こんなことで気に病む必要はありません。
もし、あなたが覚えきれない業務に悩んでいるなら、業務量の多すぎる会社の企業努力が足りないのです。人員を増やすか、機械化するか、業務を再度見直すか、やるべきことはたくさんあるのを、あなたのせいにしているのです。
間違いなくマニュアルを遂行しなければならない、という気持ちをほどよく諦めてしまいましょう。
2.期日厳守と作業継続の強要は麻薬
これも、あなたを悩ます元になりそうです。出勤を続ける。提出物を期限までに出し続ける。報告を出し続ける。そうしなければ、仕事ができない、していないとみなされてしまいます。
仕事だから、頼まれたことをするのは当然ですが、やれる範囲で続けるということが前提です。意外ととこの人道的な視点は、ないがしろにされがちです。
だから、あなたもサボっていると思われたくないために、自分を厳しく律しすぎて、休まずに続けることを考えます。
ですが、物事はバランスも大切です。継続する、期日を守って提出し続ける。これは精神と肉体を痛め続けます。人間、続けることができるのは、好きなことだけです。
好きなことだけ、続けていることに気づかないので、気づいたら続いているだけのことです。そしてその継続は、以外とまばらです。毎日続いているとは限りません。
報告書や家事は、好きでもない人にとっては、強制的に毎日の継続を課してきます。もしこの継続や期限厳守の意識に、1のマニュアル遵守の意識が加わってしまうと、とても張り詰めた毎日を送ることになります。
あなた自身の生活も大切です。好きでやってるならいざ知らず、もしこんな意識を他人から強要されるのであれば、距離を置いた方がよいでしょう。
もし、数日くらい継続できないことがあったり、期限に間に合わなかったとしても、それはサボっていたわけではありません。あなたができる業務量のMAXがそれだったくらいに考えて、たりなかった、届かなかった分は諦めましょう。
届かなかった分が、次への課題となるだけです。
3.鬼作業は凄いことだが、重労働でもある
とほうもなくたくさんの作業を、何日も継続し続ける。これだけで、大変な才能です。ブロガーの方もそうですが、継続した鬼作業が成功を導いている人もいます。
ですが、同時に鬼作業することは、重労働でもあることを覚悟せねばなりません。
鬼作業できる人は、寝食をわすれて没頭している人も多いのです。それだけ、その作業が好きだからやれる、ということもあります。そしてその作業は自分に利益となって返ってくることを信じているからやれる、という側面もあります
これを、やりたくない仕事に当てはめる必要はありません。休日出勤や残業の連続は、凄いことですし、あなたのスキルは向上しますが、それが利益となって跳ね返るのは、会社です。
まずは生活が第一です。分厚いマニュアル、覚えきれない仕事量、細かい手順について、その習得のための時間を、すべて仕事のために費やすのであれば、それは諦めるべきです。その苦労は、あなたに跳ね返ってくることはありません。
むしろ肉体的な疲労、精神的なストレスとなって跳ね返ってくるのではないでしょうか。
まとめ 執着が人間の首を絞める
上手く物事を運びたいための執着心が、毎日の仕事へのこだわりを生みますが、執着しすぎては精神が病んでしまいます。
仕事の仕上がりをすこし諦めて、自分のために時間を使った方がよいのではないかと思います。以下の振り返りをみながら、自分の肩に力が入りすぎていないか、過度な成果を期待・強要されていないか、執着度をチェックしてみてはいかがでしょうか
1.マニュアルよりもあなたが大事。
2.期日厳守にとらわれない
3.継続の必要性は麻薬
4.鬼作業は凄いことだが、重労働でもある
やらねばならない、守らねばならない、間違ってはいけない。人間はこういった意識にとらわれがちです。
だれもが、完璧なペースで人生を走りきれるわけではありません。つかれたら少し休んだり、歩いたりすることも、大切だと思います。
歩くことによって、別のコースに行く方が楽しい人生になりそうだな、と気づけたりもするでしょう。ぜひ、気負いすぎず、あなたらしい時間とともに生活を楽しまれてはいかがでしょうか。