この記事はおよそ 8分35秒で読めます。
久々に動画の紹介です。ちょっとぞっとする動画を見ました。
今話題の、ホワイト企業についての実態を話題にする動画ですが、約5分間くらいの短い動画でありながら、働き方改革は本当に労働者に厳しい現実を突きつけていることを感じさせました
タイトル通り、動画内では残業なし、飲み会禁止、または先輩からの厳しい叱責なども厳禁となっています
動画の中盤では上司が部下に厳しい指導ができない中、主体性を持って成長していく社員と、上記のような厳しさから逃れ、なにも勉強しない社員の行く末が描かれていきます。
結局、会社内ではパワハラもセクハラもなくなっていきます。同時に会社から社員に何かをいろいろとしつけることもなくなっていきます。
極端な事例ではありますが、これによって、ホワイト企業の体制に甘んじた社員は、まったく成長することなく数年後リストラの対象になってしまいます。
逆に、ホワイト企業の体制を上手く活用し、主体的に成長を続けた社員は、会社の中でも出世を続けていく、という構成になっています。
いまの世の中の流れでは、たしかにこのような企業は増えることと思います。それはいいことではありますが、同時に数年後、労働者が自分で自分の首を絞めるような状況も作りかねません。そんな社会も動画の最後では描かれています。
目次
ブラック企業がオワコンになる日
すぐに実現というわけには行かないと思いますが、あと10年位したら、ブラック企業はなくなってくるのではないかと思います。
社会のトレンド、時代の風潮、コンプライアンスや道徳的な観点からいっても、ブラック企業が長く永存する必要はありません。
もちろん、道徳的になくなって欲しいという願望もあります。ですが、これから時代の仕組みも変わっていく世の中では、ほんとうに無くなっていくと思います
迫り来るテクノロジーの発達で、AIの浸透、機械化、ロボットの活躍、情報処理の正確化・迅速化などがますます発展していくことについては、以前のブログで述べたとおりです。
結果マニュアルは消滅し、管理職は減り、社会の歯車としての労働は減っていく方向性です。人員の整理は、今後も進むと思われます。
また、法令も細分化され、あるべき姿に向けてより正しく、厳しくなっていきます。人が会社から姿を消す。そんな時代がまもなくやってきます。
情報も早い時代です。そんななかで、会社の価値を上げ続けるには、ブラック企業でいいわけがありません。優秀な人材を確保するためにも、会社としての存続を守るためにも、企業は、ブラックであるという実態により厳しくメスを入れてくることは間違いありません
1.ブラック企業では働きたくない。ホワイト企業では必要とされない
そんな時代の中で、社会の枠組みも徐々に変化していくと思われます。より成果が問われ、社員の創造性が問われます。
ブラック企業が無くなることは、社会にとって道徳的によいことです。しかし今後日本の企業が目指すホワイト企業化は、雇用を生みません
言われたとおりにやる社員はロボットに置き換えられていくのでしょう。アウトローに業績を上げる社員も、コンプライアンスの問題で排除されてしまいます。
社員に自主性や主体性を求める企業もちらほらと出てきました。もう、企業にとって欲しい社員は、
- 変革を率先できるチャレンジャー精神
- コンプライアンスを理解しながらもアイデアを発揮できる、柔軟な企画力
- 組織の方向性を把握して、無理なく周囲に伝えられるリーダーシップ
- 自ら考え、みずから学び続け、会社の利益に貢献できる主体性
こんな能力をもった人達ではないでしょうか。これって、求められる人材は必然的に厳しく選び抜かれてしまいますね。
当然ブラック企業では働きたくないでしょう。ですが、ホワイト企業に残り、実績を積み上げ続けるのも、これまた一苦労です。
2.教えない、教えられない職場が増える
いまは、黒字リストラで、業績がいいときにリストラする傾向です。ですが、これはやや時代の先読みをした大手企業の決断でもあると思います。
だから、問題にはなっていますが、さほど深刻化していません。ですが、この流れは今後も加速するでしょう。世の中が便利になれば、事務作業は機械によってさらに軽量化され、一般企業、中小企業も遠慮無く導入してくるに違いありません。
ゆくゆくは、赤字の企業もいまよりももっと平気な顔してリストラをくり返すようになると思います。
企画側に回る、一部の優秀な年収1000万円プレイヤー社員と、年収250万円くらいでロボットを導入できない企業の下請け業務をやる社員。こうした構図が広がってしまうかも知れません。
もう、職場は飲み会だのパワハラだのいっている場合ではありません。説教好きな親父社員の戯れ言に付き合っているヒマすらもなくなるかも知れません
こうした流れは、ブラック企業をなくすことにはつながりますが、雇用は増やしません。雇用など無くても、企業はやっていけるツールを確保してしまう、そんな時代が近づいているのです。
いままでの日本の会社組織の中に流れ続けてきた、うるさいながらも教えあう環境も、淘汰される危機にあります。減っていく仕事場の中で、人材など育てる必要も無く、主体性をもって、延びようとする社員だけ面倒見ていれば、企業は潰れないのですから。
3.残される、現実的な実力社会
こんな社会が来ることを、学校で教わってきたでしょうか。また、いまは教えているでしょうか。
とてもそうは思えません。満員電車に乗るために朝は8時台に学校に行くこと。組織のなかで協調し、あまり個性をださないこと。先生という組織長の教えに素直に従うこと。部活という残業をすること。宿題という持ち帰り残業をすること。こんなことを未だに教えているように思えます。
そこまでして、やっと社会に出て、初任給で20万ちょっともらったら、ほぼそこから給料は固定する。そんな世の中です。
わずかに、会社で主体性を発揮し続けた一握りが、ホワイト化した企業に生き残り、これとは別の世界で生きていけます。
しかし、それは相当な実力社会での勝ち上がりトーナメント会場となっていきます。だれもが幸せに生きていける世の中は、どこにいってしまうのでしょう。
まとめ 明るい未来のようで、厳しいホワイト企業社会
ちょっとくらい未来図を描いてしまいました。以下に今回の話のポイントをまとめます
企業の本当のあるべき姿は、どんな方向に行くのでしょう。僕が辞めた会社は、社員一人一人の主体性やオーナーシップを持つことをとても推奨していました。そして、主体性を持てない社員から、早期退職を促していきました。
会社員一人一人が完全に主体性とオーナーシップを持っているなら、起業した方がいいと思いますし、起業できてしまうと思います。どちらかというと、最近の起業のホワイト化は、雇用を守らないためのいいわけのような気もします。
ほんとうのホワイト企業だったら、雇用も守るんじゃないかと思うからです。
こうした流れで僕らが生き抜くには、生活費を下げる工夫をし、企業からの収入で生活と貯金に励み、副業をして、投資に回す。これしか無いと思います。
と言うわけでいつもの投資しましょう理論に落ち着いてしまいました。とにかく企業の給料だけで生きていくよりは、サイドポケットに収入を入れていくようにしていく方がいいのかも知れません
と言うようなことをあらためて考えさせられる動画でした。