投資の神様ウォーレンバフェット氏が新聞への投資を引きあげてしまいました。
いろいろな紙面を読んでも、本質は僕にはいまいちよく分かりませんが、バフェット氏といえば、若い頃は新聞配達で身を立てたと聞いています。
しかもバフェットの投資のテーマは常に「だれでもやれるようなビジネスに投資すること」そして「自分がわかっているものに投資すること」と様々な書籍で話しています。
だからバフェット氏が投資する先はコカコーラやガムのリグリース、カミソリのジレットなど、有名で誰もが知っていて、生活に密着したものが数多くありました。鉄道や保険会社などにも多く投資しています。
そのバフェット氏が長年守り続けてきた新聞を手放す。これは結構個人的に衝撃でした。なんだか新聞の時代はもう終わり、と引導を渡されているような心持ちでした。
目次
- 我が家を振り返って見れば
- 1.活字はネットにあふれ、動画もテレビより面白くなってしまった
- 2.新聞とテレビの情報スピードがSNSより遅くなっている
- 3.新聞とテレビの情報の質も問われている
- 4.それでもテレビはまだウチにある。
- まとめ IT革命がこんなにも生活に入り込んでくるとは思わなかった
目次
我が家を振り返って見れば
この記事はおよそ 10分41秒で読めます。
全世界的に、新聞というメディア形態が見られなくなって来たんじゃないでしょうか。もともと先進国文化ですから、途上国などには定着しませんでした。ですが、いまは途上国の人達がスマホをもち、ネットでニュースを確認しています。
日本の小さな一所帯ではありますが、我が家も完全に新聞は読んでいません。新聞とったら月額料金もかかる上に、同じ情報がネットにすぐに載るからです。
子供の頃は、よく新聞を読みなさいと言われたものです。新聞は、社会的な知見を広げるとともに、読解力も鍛えると親から教わりました。だから子供の頃は渋々と毎朝新聞を読んだものです。(スポーツ欄は長めに読んでいましたけど(^_^;))
ですが、一面に載るようなニュースは、新聞社自体がネットで流してくるのです。こちらがとくになにもしなくても、yahooニュースやLINEニュース、ツイッターなどで、すぐに大きなニュースは目に飛び込んできます。
もう、新聞を読まなくても、まったく問題ありません。社説や天声人語のような読み物、3面記事のようなものも、じっくり読もうと思えばネットでとれるようになってしまいました。
バフェット氏がどう思っているかはもちろん分かりませんが、なんだかホントに新聞とテレビは終焉が近いような気がしています。テレビが始まったときの映画のような位置づけです。
少なくとも我が家で家庭生活を営む中で、この二つの存在は本当に薄くなりました。今回はその理由について考えてみたことを書いていきます
1.活字はネットにあふれ、動画もテレビより面白くなってしまった
現代は活字離れとか言われていますが、そうでは無いと思います。ネットのニュースはスマホで確認され、詳しく情報をつかむために、SNSや現地のレポート、ブログなどが確認されています。
べつに新聞を読んでいた人達がテレビやyou tubeに移行したわけではなく、ネット上の活字に移っただけのことです。人類が、欲しい情報を的確に手に入れる時代が来た。ということです。
新聞やテレビに残されている強みは、無作為に情報を流すという点を逆手に取ったザッピング効果ではないでしょうか。
求めていた記事を見ようと思ったら、たまたま掘り出し物の記事を読むことになった。テレビのチャンネルをかちゃかちゃ変えていたら、なんとなく面白い番組に出会った。というような。
期待していなかった面白い情報を、テレビや新聞は流すことができます。そして人は、知らず知らずのうちにその情報にのめり込んでしまうのです。雑学、物知り、他のこともよく知っている、といった状態を作ることができます。
ですが、もはやザッピングよりも面白い情報にあふれる時代となってしまいました。もうザッピングしているヒマすらないのです。しかも大手4社はザッピングしたところで同じような情報しか流さないという失態ぶり。これはテレビも新聞も同じ現象です。
- 朝はニュースと情報番組
- 午前はスキャンダルと生活情報番組
- お昼は情報番組
- 午後はワイドショーかドラマの再放送
- 夕方は地域情報番組
- ゴールデンタイムは芸人中心のバラエティーと衝撃映像とドラマ
- 夜はニュース
- 深夜番組は芸人とドキュメント。
だいたいどのテレビ局もこんな流れですので、ザッピングする意味が無くなってしまいます。
一般的なニュースはyahooニュースで押さえつつ、ブログやyou tube、ときにはスカイプなどで現地情報をとることもできるようになってしまいましたので、紙面やTV画面を見る必要がなくなってしまっているのは事実だと思います。
2.新聞とテレビの情報スピードがSNSより遅くなっている
もう誰もが分かってる思いますが、情報のスピードがもうSNSの方が速くなってしまっています。
朝の情報番組をたまたま見ても、ツイッターやyahooニュースで出ている情報しかやっていません。
テレビ業界も、もう新聞からではなく、SNSから情報を得て、取材に行ってるんだなーと思います。
また、ここ10年くらいでは、朝の情報番組でスポーツ新聞を広げて、一緒に読んでいく番組も多く見かけます。
新聞社が産んだテレビ局だから、このタッグになるのは分かりますが、もはや生産性ゼロです。これでは視聴者はスポーツ新聞を朝から読まされているだけです。テレビ局はいつから情報のパクリ局になったんでしょうか。テレビのプライドに期待します。
3.新聞とテレビの情報の質も問われている
もはや若者で新聞やテレビから情報を入れているという人は絶滅寸前となってきました。おそらく見ている人はよっぽど親かおじいちゃん、おばあちゃんがテレビ好きで、テレビと一緒に過ごしている家族で育まれてきた人くらいではないでしょうか。
テレビ番組の面白いところを、動画で確認する時代です。そのうち、動画の面白いところを、動画で確認するようになるでしょう。
ですが、画一的な情報、偏向報道、えん罪の片棒担ぎ、情報によるいじめ、それでいていざというときの追求の甘さ、これらを見ていると、新聞とテレビの怠慢はちょっと否めません。
子供の頃、あれほど夢中になってみていたテレビ、身近すぎて廃れることは無いと思っていた新聞が、ここまでメディアとして魅力を失うとは、思ってもいませんでした。その発信形態はおろか、中身にも魅力が無くなってしまったと感じています。
4.それでもテレビはまだウチにある。
こんな時代の流れではありますが、まだテレビはウチにあります。現実として、まだあります。
使い方はHMDIコードでスマホとつないでyou tubeを見るとき、スポーツの生中継を見るとき、わずかに残っている好きな番組(僕だと大河ドラマ、年末の紅白、テレ東のいくつかの番組)をリアルタイムでみるときなどです。時計代わりとして朝の情報番組をつけっぱなしにする、というのもあります。
ほとんど、テレビとしての役割が存続の理由ではなくなってしまいました。この、わずかに残っている好きな番組も、着々と少なくなっています。さすがに大河ドラマとテレ東のためにテレビを残すということも無いと思います。
そろそろテレビを捨てようかという話になると、かみさんは、ばあばにもらった大切な宝だから、まだ捨てられないよ。と物持ちの良さを発揮します。
もはやテレビの価値で論じている訳ではありません。我が家では、もはや思い出の残置物となっているのです。人形やこけしのようなオブジェとおなじ役割というわけです。
まとめ IT革命がこんなにも生活に入り込んでくるとは思わなかった
パソコンやスマホが世界を変えるとは聞いていましたが、これほどまで壊滅的に世の中が変わるとは、思ってもいなかったというのが、個人的な感想です。ですが時代は変わりつつあります。これまでの話をもう一度振り返って見ます
1.活字はネットにあふれ、動画もテレビより面白くなってしまった
画一的な情報を流す新聞・テレビに比べ、ネットニュースやブログ・動画は各個人のニーズをつかみ、多彩な情報量で面白さを加え、急成長してしまいました。
2.テレビと新聞の情報スピードがSNSより遅くなっている
SNSに載った情報を詳しく放送するのが新聞社とテレビ局の役割になってしまいました。
3.テレビと新聞の情報の質も問われている
新聞とテレビが流す情報の質や価値が、昔に比べ下がってしまいました。なんとなく僕には、新聞とテレビの怠慢が、価値の低下を引き起こしたように思えてなりません。
4.それでもテレビはまだウチにある。
役割はだいぶ変わったものの、テレビはまだウチにあります。ディスプレイとして、オブジェとしての役割が強いですが。後数年で、テレビも新聞のように淘汰される気がしています。
決してミーハーになれと語っているわけではなりません。ですが現実にこういったことが、僕の家では起きています。テレビっ子で、IT革命を信じられない僕らの親世代も、もう本当に高齢です。
新聞を読まず、テレビを見ない子供達がおかしいのか、それとも新聞とテレビが終わったのか、その答えはあとほんの数年後に分かるのでしょう。そのころに情弱とか、老害と呼ばれないように、しっかりと変化を見守りたいと想います。
テレビを見られているのは、HLさんでしょうか?( ゚Д゚)
インテリジェンスあふれておられますね。
ただ、天気予報は便利ですね。dボタンが役に立ちます。
ネットは天気予報は弱いなあといつも感じます。まあ、お天気お姉さんが素敵なのもありますが。
コメントありがとうございます。
たしかにネットの天気予報はいまだに外れたりしますね!