この記事はおよそ 9分22秒で読めます。
また、動画を紹介します。書評you tuberアバタローさんです
なんと外資系企業で管理職をするかたわら、週に1回くらいのペースで書評を配信している方です。
だいたい10分から20分くらいで一本の動画を仕上げています。イメージ的には「ちょっと長いかな」と思われる方もいるかも知れませんね
ですが、動画の最初に「●分」と書いてあるので、どのくらい視聴すればいいのかは観る前にわかります。会社員がプレゼンやる前に、「●分くらいでお話しします」とか冒頭で言ったりしますけど、まさにそんな感じですね
会社員なだけに、こういう気遣いが慣れているのかもしれません。
それにしても、会社員やりながらこれだけ素晴らしい動画を作れる人がでてくるようになってしまうと、you tuber業界ももう熾烈を極めますね。企業で管理職やって、これだけの動画作ってとなると、一体いくら稼いでんのかと勝手に想像してしまいます。
今回は前回のテクノロジーの記事を踏まえて、AIについての本の書評をした「AI VS 教科書が読めない子どもたち」(著 新井紀子)を取り上げている動画をとくにおすすめしたいと思います
目次
- 来たるべきAI時代に警鐘を鳴らす、東ロボ君プロジェクトのリーダー著作を解説
- 1.ラジオ局のDJ並みの声の良さ
- 2.ポイントを絞ったストーリー性ある解説
- 3.話に沿った挿絵の挿入
- まとめ 観ながらでも、聞き流しでも引き込まれます
目次
来たるべきAI時代に警鐘を鳴らす、東ロボ君プロジェクトのリーダー著作を解説
ちょうど前回の記事でAIや5G時代のきらめく未来を想像した記事を書きました。僕はその後この書評をyou tubeで観たので、なんとも逆の意見だなと思い、引き込まれました
簡単に言うと、この本の作者新井紀子先生は、「AIが東大に合格するか」という実験をおこなったプロジェクト「東ロボくんプロジェクト」のリーダーだった方だそうです。
アバタローさんによれば、この本ではAIによって明るい未来が来るどころか、人類の世界に最悪のシナリオを引き起こすという警鐘が鳴らされているということです。
うかうかしているとAIに仕事を取られる、といったちょっと暗い系統の話ではありますが、アバタローさんはこういった内容にも興味を持たせてきます。
話は前後半に分かれています。ですので、この本についての解説は、前半11分と後半17分で正味で28分となかなか長編です。
あくまで今回はアバタローさんの動画のおすすめ記事なので、ちょっと本の詳しい内容は割愛しますね。くわしくはこの動画で十分に視聴できます。さらにがっちり把握されたい方はぜひ本を手に取ってみるとよいのではないでしょうか。
アバタローさんの動画の特徴を3つの要素に分けましたので、この本の紹介の仕方とともにご覧ください
1.ラジオ局のDJ並みの声の良さ
まず、興味を引くのはアバタローさんの声です。クリスペプラーやジョンカビラなどを思わせるような渋い声がとても耳ざわりが良いです。
本当に、FM局のラジオでも聴いているかのような心地よい声ですので、1、2分も聴いていると、もう離れられません。
しかも喋り方も真に迫っている感じがあって、いい抑揚がつけられています。ホントに素人なんでしょうか?
今回のこの本の書評においても、その喋りのよさが発揮されています。AIの天才的な事務管理能力によって、人々の多くが担ってきた事務的な仕事が奪われる可能性、暗い未来予想を本当に暗く、絶望的な感じに喋ってくれます。
でも、あまりに視聴者を落ち込ませないよう、途中でアバタローさん自身が視聴者に呼びかけをしたりして、モチベーションを保ってくれたりもしています。この気遣いがまた嬉しいところです
2.ポイントを絞ったストーリー性ある解説
さて、本ではAIの能力についてが前半できっちりと解説されていきます。その上で、AIがどうしても学習できない領域、読解力をによって人間しかできない役割を確立していくしかない、という主張を解説しています。
この中で題名にもあるとおり、現在の子どもたちの読解力の現状についてのデータなども紹介されていて、これを聞くとなかなか衝撃の現状を知ることができます。
また、4部に分かれる本作品の全体の構造や、どの部分が話の肝なのかなども説明してくれます。
それでいてすごいのは、これだけ全体をきっちりと説明しているにもかかわらず、それでもやっぱり手にとって読んでみようかな、と思わせる言い回しです。
もちろんアバタローさんの書評なので、アバタローさんなりの読み取り方はあると思いますし、そこはわかりやすく説明されているんです。
ですが、これだけの動画で説明しても、やはり本の内容、本質については説明しきれない部分もあるらしく、その部分については大まかに説明したのち「この部分を詳しく知りたい方は、ぜひ手にとって読んでみることをおすすめします」と本に誘導していくんです。
これ、完璧な通販の宣伝マンですよね。きちんと大枠は説明する。しかし詳しくは商品を手に入れないと、と思わせる、そんな語り口調の動画です。
3.話に沿った挿絵の挿入
基本的に聞き流しできる動画です。この動画の他にも「ソクラテスの弁明」や「学問のすすめ」などの古典から、現代のビジネス本にいたるまでを取り上げています。
とくにこれからどうやって生きていこうかな、とか、現代を生き抜く知恵や心持ちについて語られている書籍を解説しています。勉強するにはなかなかぴったりの書評動画です。
ですので、動画内でどうしても文字や感情を絵で表したい部分も出てきます。こうしたところだけ、特別に挿絵をして、視聴者が内容についてこれるようにも工夫されています。気が利きすぎていますね
全体の映像も、ただの風景動画を流しているのかと思いきや、書評全体をとおしての本のイメージにそった画像を流しているので、画面をみつめていてもそれほど飽きません。
それにしても、これだけたくさんの本を読んで、深く洞察し、紹介内容をまとめ、動画をとり、編集して公開するって、相当大変じゃないですかね。これを仕事をしながら一週間に一度更新していくって、この方いったいどれだけ凄い人なの?と勝手に思ってしまいます。
とにかく、たくさんの工夫が凝らされている動画です
まとめ 観ながらでも、聞き流しでも引き込まれます
というわけで、アバタローさんの動画を使うと、運転しながら、通勤しながら聞くもよし、じっくりと動画を鑑賞するもよしで、本の内容についてざっくりと知ることができますよ。
本を読むのが苦手な方でも、興味を持てるんではないでしょうか。ここまでの話をまとめてみます
1.ラジオ局のDJ並みの声の良さ
とにかく聞きやすい、男の渋い声です。FMラジオを聞いているかのような感覚で聞けます
2.ポイントを絞ったストーリー性ある解説
話の全体を抑えながら、どの部分でどんな話の展開があるか、全体のボリュームとともに、理解して欲しい話の流れを分かりやすく解説しています。
3.話に沿った挿絵の挿入
全体の話の流れで必要と思われるところに、的確に挿絵を入れているので、必要箇所だけ画像を確認しながら聴き進めることができます
いろいろな書評you tuberがいる中ではありますが、内容の分かりやすさ、実際の本への興味の持たせ方、聞きやすさ、動画への工夫など、アバタローさんの動画はたくさんの興味深いコンテンツにあふれています。
実際、僕も全く興味の無かったこの本を、手にとって読み始めてしまいました。こどももいるので、AI時代となっていく時の流れを読み、教育をどうすべきか、や、これからAIに淘汰されない仕事をして行くにはどうしたらいいのか、などということを考え始めてしまいました。
ご興味を持たれた方は、ぜひ一度動画を覗いてみるとよいかと思います。知らなかった本、いままで興味が無かった本でも、全体を知ることができるのはもちろん、さらに詳しく知りたいと手に取りたくなるような、そんな書評を聞くことができますよ