家計の赤字を止める。あなたの日常を変えるための思考法3つ。

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あなたの家計は赤字ですか?それとも黒字でしょうか?

節約して収支をプラスにして、稼ぎを増やす。これだけで経済的には確実に豊かになっていきます。

しかし、実際には出来ない人は多いです。何を隠そう、僕も20代は出来ていませんでした。独身時代、会社の景気が良かったこともあって、けっこう収入はよかったですが、全く貯金できず。

カードで借金を繰り返して自転車操業してましたので、いま家計が赤字の方や、借金を重ねてしまう人の気持ちはわかるつもりです。

実際統計を見ても、単身者の年代別の貯蓄状況の中央値では、20代〜50代までの全てが100万円に届いていません。60代でも300万円前後くらいです。

中央値でこれですので、貯蓄ゼロ、またはマイナスの人もけっこういるということになります。10人いたら、3、4人は、収支ゼロかマイナスというわけです。

家計の赤字を止める。あなたの日常を変えるための思考法3つ。

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2人以上世帯となると、もう少し状況は良くなります。20代で100万強、30代で400万、40代で500万くらいです。このあたり、家族のいる方は子供の教育費や親の介護費などを想定して、貯め込んでいることがわかります。

とはいえ、貯めている人でもこの金額です。子供1人育てるのに数千万かかると言われる現代で、各世代の貯金がこのくらいだと、十分にゆとりがあるとは言えないでしょう。

30年前の日本では考えられない実態です。貯金が得意と言われる日本人全体でみても、貯蓄の実態は右肩下がりといわざるを得ません。

赤字を止める、ということは、個人的には並大抵のことではないと思います。もちろん一部格差の勝ち組の方々はいますから、家計が黒字の方は、今回の記事を読む必要はありません。

それだけで家計管理、つまり貯める力としては中央値あたりにいますので、稼ぐ力を磨いたほうがいいでしょう。

しかし赤字の方も少なからずいるはずで、そしてそれを人知れず悩んでいる人もいると思います。

まず伝えたいのは、赤字そのものは、諦めてさえいなければ決して恥ずかしいことではないこと。ちょっとしたクセや生活習慣病のようなもので、努力次第で治ること。です。

少なくともダメ人間だと自分を低くみないことを肝に銘じてほしいと思います。

今回はまず貯める力の基本である、赤字を削る方法について、本格的に検討してみたいと思います

1.家計簿は現実をあらわしている

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もちろんのことですが、赤字を削るには、そもそも見直すデータが必要になります。ですからざっくりでもよいので家計簿がついていることが最低条件です。

いまは家計簿アプリが発達していますので、現金払いをやめれば、一ヶ月ほどですぐに自分の収支はわかるようになります。

何にいくらつかっているのかもわかるようになっていますので、もし自分の支出を知りたいなら、ぜひ利用してみましょう。

オススメは、マネーフォワードMEやZAIMあたりでしょうか。そろそろ家計簿アプリの中では存在感が大きくなってきているアプリです。

家計簿をつける目的は、自分の収支を把握して、分析することです。これが分かれば、どの支出に手をつければ、一ヶ月の収支がプラスになるかが見えるようになります。

やってみると、自分の財布の穴がどこにあるのか、数字で掴めます。わりと意外なところにあることも多いものです。僕ももう15年つけていますが、いまだに家計簿によって自分の財布の穴に気付かされることは多いです。

よく考えてみれば、頭で財布の穴がわかっていれば、とっくに解決に向け行動できているはずなのです。わりとそれが分かっていないので、とんちんかんな対策を打つことになります。

たとえは、水道をこまめに止めたり、電気をパチパチこまめに切ったりすることは、精神的にはとても大切なことなのですが、それだけでは赤字削減効果はほとんどありません。

家計簿をつければ分かることですが、そのような対策がいくらの家計改善効果につながるかといえば、数百円、よくて千円行くか行かないかくらいにしかならないからです。

家計簿をつける、ということは、赤字を消すにあたり、どんな行動が効果的で、どんな行動が効果が小さいのか、ということを数字で把握するために必要なのです。

まさに財務の健康診断結果です。どこを手当てしなければならないのかを、この家計簿から判断していきます。

小さな工夫で大きな効果を出すために、どこを手当てするのがもっとも適切なのか?家計簿はそれを把握する第一歩となります。面倒ですが、面倒なだけに、赤字の人はとくにほとんどの方がやっていません。

家計簿が表しているのは、まさにいまのあなたのお金の使い道です。普通の生活をしているなら、電気や水道をつけっぱなしにしすぎている以上に、明らかな使いすぎ項目があるはずです。

その手当て箇所を引き出すために、家計簿をつけ、あなた自身の現実を見つめることが大切です。

2.理想の使用配分を想像しているか

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半年ほど家計簿をつけて眺めていると、自分の収支の流れをなんとなく理解できるようになってきます。

使用用途別に、利用金額が多いものが大まかにわかります。ランキングで把握することもできるでしょう。

家賃はいつもトップ3にいるな、とか、自動車の関係費用がランクを上げてきたな、など、自分の使用用途の中で、なにがあなたの財布を圧迫しているのかを正確に把握しましょう。

それと同時に、理想的な使用配分も、頭の中でざっくり考えてみましょう。水道光熱費は全体の何%くらいにするか、通信費は?交際費は?など、理想の使用配分を考えておきます。

その理想の使用配分と、毎月の実際の使用配分を見比べて、大きくかけ離れているところが改善ポイントになります。

例えば、家賃は誰にとっても高くなりがちですが、高い高いと思っていても、毎月定額で出ていきますので、おそらく大きな変動はありません。また引越しでもしない限り、減らすことはできません。

また保険や通信費、自動車関係費などはどうでしょうか?このあたりも毎月の支払額に変動があまりないため、家賃と同じく固定費になりがちではあります。

ですが、いくつかの保険を解約したり、自動車をやめるか軽自動車に変えたり、3大キャリアから格安SIMに変更することで、その固定額は下げることができます。

こうした固定費の引き下げには、下げるエネルギーをあまり必要としません。毎日毎日対策することではなく、一回の決断と手続きで済むことです。

同じことが税金にも言えます。ここでは多くを説明出来ませんが、家計に占める税金の額は、けっこう巨大ですので、保険解約や携帯対策が済んだら、じっくりと取り組まれるのも良いかもしれません。

これも収支バランスを改善できる大事な使用費目です。

理想の使用配分をしっかりつくり、家計簿という現実のデータと見比べ、比較的ギャップの大きな費目を見直す。

これらはあくまで一例としてあげたものですが、やみくもに神経質になって水道や電気のスイッチを気にするよりも、精神的にも優しく、効果のある方法があるのではないでしょうか。

ぜひご自身で見極めてみてくださいね

3.家計簿と理想の使用配分とのギャップ

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ここまでで、現状は家計簿で確認、そのはかに理想の使用配分を検討することをお話ししました。

二つの間には、今のあなたでは埋められていないギャップがあるはずです。

ここからはこのギャップをどのように考えて埋めていくべきか。ということを考えてみたいと思います。

3-1.あなたの脳内を見直そう

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まず、理想と現実の間のギャップを埋めるためには、ギャップに潜む脳内の「当然」「当たり前」などを見直していくことが良いと思います。

とくに理想の使用配分に対して、大きく現状と差がある部分では、あなたの「当たり前」を見直すのが良いかもしれません。

たとえば、仕事も車を使うような車社会の地域に住んでいるのなら、クルマ代は欠かせませんが、駅の近くに住む必要もありません。

もし、車社会の地域で駅近に住んでいて、家計が苦しいのだとすれば、家賃の安い郊外に引越してしまうのも一つの解決策です。

駅近に住むことが当たり前と思うことは、たしかにいろいろな便利さはありますが、あなたにとって、慣れてしまっているがために、生活の当たり前になってしまっていることもあるのです。

頑張って駅近に住むよりも、駐車場代も家賃も安く、郊外のスーパーや薬局、公共施設が近い生活区域に住む方が、節約に加えて新たな暮らしやすさすら手に入れることになるかもしれません。

また、節約するなら自炊が当たり前だと、自炊をするために沢山の食材を買い込み、結局冷蔵庫で腐らせてしまっているかもしれません。それなら出来合いのお弁当の方が安くて美味しく、栄養のバランスすらとれることがあります。

こうしたことは他にも、住宅ローンを組んでいるなら、生命保険はいらなくなるか、格安で済む。と言ったこともあります。

また、社会保障をあえて使いだからない、という人もいますが、意地を張って安い賃金で生活を成り立たせなければならないのなら、公営住宅に住んだり、補助金を申請する、はたまた生活保護を受ける、という方法すらもあります。

脳内を見直せば、劇的な節約になることも不思議ではありません。

あなたにとっての当たり前を見直す。これだけで劇的な節約に繋がることもあるのです。

3-2.生活様式に対する考え方を根底から見直そう

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ですが、日本人はなかなか脳内の見直しをしたがりません。もっぱら稼ぎを大きくすることに目がいきがちで、今述べた方法は、わりと後回しになりがちです。

こうした方法を避けがちになるのは、清く働いて、人に頼らず生活する、という昔ながらの日本の教育が染みついているからです。

社会保障の制度については、学校ではほとんど説明されないため、あまり知られていないこともあると思いますが、知っている人でも、世間体などから使わない、ということもあります。

お金の使い方に、こうするべき、こうであるべき、というものが強すぎて、賢く使うための仕組みを脳内に作りだからない人もけっこういます。

生活保護や補助金、助成金などについては、自立していないとか、セコいというプライド面が強く働き、制度について知ろうとするのはセコいことだと思っている人もいるのです。

ですが、収入そのものが減っている現代では、税金と社会保障費は逆行して増えているのです。

もし、家計の赤字をとめることを目的とするなら、こうした国のサポートと共存することなしに成功させるのは、2,000万円以上くらいの圧倒的な年収でも稼がない限り、もう本当に至難の業となるでしょう。

ぜひ、脳内の当たり前を変革して、赤字を止めるための現実的な行動にでられることをおすすめします。

3-3.将来の目的を把握して整理

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そもそも赤字を止めてお金を貯めることは、何かに使う為でもあります。

永久に貯め続けて何にも使わないなら、結局意味がなくなってしまいますし、雑に使ってしまって、肝心な時にお金がないのも困ります。

ですので、いつのタイミングで、どのくらい使いたいのか、というところもざっくりで良いので把握しておくのがよいでしょう。

参考までに、20〜40代の大きな出費といえば

  • 結婚
  • 子供の高校や大学の学費
  • 親の介護
  • 家の購入の頭金
  • 車の購入
  • お葬式代や墓代

このあたりが、100万以上の出費が余儀なくされるところです。

このほか、高級ブランド購入や海外旅行、事業立ち上げなどもあるかもしれませんが、この辺りはやや個々人の生活ごとに分かれるとおもいます。

それぞれ補助金やローンなどが使える事例もありますが、一般的なライフプランの中でも上記のような事例に対しての備えが欲しいからこそ、貯める意味も出てくるというものです。

生活防衛資金があればいいのか?子供をいい学校にいれるための学費が必要なのか?いい家と車が欲しいのか?海外旅行もしたいのか?FIREしたいのか?仕事しないで全てを手に入れたいのか?などなど、個々人の生き方、生活設計によって、目的とする金額も変わってきますので、ある程度必要金額を見積もっておくのがよいでしょう。

必要金額が見えれば、貯め方も変わってきます。一般的な生活の中で、目標額100万なら貯金でも十分可能ですが、1億円なら事業を立ち上げたり投資したりも必要です。FIREしたいなら、家計の赤字を止めるだけでは到底無理ですので、稼ぐ力や増やす力も必要になってくるでしょう。

どこまでを貯金でやって、どこから投資や事業で増やすか?そもそもその金額は自分にとって必要なのか?などを問いかけることで、自分にとっての必要な金額がざっくりと見えてくると思います。

まとめ 赤字が止まれば、それ以上のメリットもある

female engineer in space station
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ここまでの話をまとめると

1.家計簿は現実をあらわしている

家計簿そのものにいいも悪いもなく、いまの自分の収支状況という現実を表しているに過ぎません。面倒ですが、健康診断の結果のように、家計簿を冷静に見つめることによってどこに手当てをしたら赤字が消えるのか、を判断しましょう。

2.理想の使用配分を想像しているか

そもそも、潤沢にお金があったら、何パーセントを何に使っているのか?をぼんやりとでも把握しているでしょうか。それがあなた自身の理想の使用配分なのです。この使用配分と大きくずれた配分で使用しているもの。ここに理想と現実のギャップがあります

3.家計簿と理想の使用配分とのギャップ

ギャップを見つけたら、以下の三つを元に対策していきます。

 3-1.あなたの脳内を見直そう

 あなた自身の生活の当たり前を見直しましょう。見栄やプライドを脇に置いて、現実的な目線で赤字を見つめることで、大きく節約できるモノが見つかるでしょう

 3-2.生活様式に対する考え方を根底から見直そう

 赤字を取り除くに当たって、大切なのは、赤字が消えていることです。そのための見栄やプライドは破棄に置いて、赤字が消える現実的な手段を考え、行動してみることが大切です。

 3-3.将来の目的を把握して整理

 意外にも、お金はあればあるほどよい、と考え、どのくらいのお金があればいいのかについて、ぼんやりとすらもその額をイメージしていない人もいます。何のために、どのくらい用意したいのか、という目的のもとに将来の必要額を検討しておきましょう

といったことになります。

赤字を止めることは、たしかに止まらない人にとっては大変な努力を必要としますが、ひとたび赤字を止めることができると、それ以上のメリットが見込めます。

まず、毎月の収支がトントンではなく、だいたい黒字化できます。赤字の要因を理解して、そこに資金を投下しないようにするわけですので、勢いがついてその他の支出項目にも敏感になるからです。

もし、大きな赤字を食い止めることができれば、その成功体験はよりあなたの家計管理をプラスに持ち上げていきます。数円の黒字が、数千円、数万円という黒字に転換していく可能性が、十分にあるということです。

ひとたび黒字化に成功すれば、その黒字を貯め続けるだけでも数百万円になりますし、その一部を投資すれば、またお金が増えていきます。

投資の勢いを利用して、またその一部のお金を事業に注げば、レバレッジも効いて、さらに増えていく可能性もあります。

赤字を止める、というのは、別に豊かさには繋がらないと思いがちな、守りの家計を意味するものに捉えられがちです。したがって、家計簿のような面倒なものをつけて、数字を分析して、やっと毎月トントンくらいの成果しか出ないように見えます。

しかしそんな事はありません。赤字というマイナスを消すことが、同時に将来の豊かさを受け取るきっかけでもあるのです。

収入がとくに変わらないのに大きな赤字に困っている時、または収入が減って赤字が続くときなど、ぜひ一度自分の出費を見つめ直してみることをおすすめします。

自分の出費を見直し、自分の頭の常識、当たり前を変化させ、生活を変える。これによって、新たなライフスタイルが築けるとともに、収支も大きく黒字化できます。

ぜひ、いままでの生活に凝り固まることなく、思いきってライフスタイルを変え、収支も大きな黒字へと変えていってくださいね。

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